普通のファイアウォールとどこが違う?
また出た新種のファイアウォール、「社内ファイアウォール」って何だ?
内部脅威の手段としてベンダーが訴求し始めた「社内ファイアウォール」。従来のファイアウォールと何が違うのか。その利点と課題を解説する。
企業規模の大小を問わず、何の変哲もない脆弱性を突いた社内からの攻撃が、企業に甚大なリスクをもたらすことは珍しくない。こうした内部脅威に対抗する手段としてベンダーが訴求しはじめたのが「社内ファイアウォール」(INFW: Internal Network Firewall)である。
社内ファイアウォールの概念は、クラウドやサイバーセキュリティと同様、ベンダーが新しく繰り出してきた宣伝戦略のように見える。これはクレジットカード業界のデータセキュリティ標準「PCI DSS」(ペイメントカード業界データセキュリティ基準)にまつわる誇大な騒ぎに端を発しているようだ。
社内ファイアウォールとはどんなもので、他の種類のファイアウォールとどう違うのか。従来型のファイアウォールにはなく、社内ファイアウォールにはあるメリットとデメリットとは何なのだろうか。
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ファイアウォールの目的は、1つのネットワーク区画を他から守り、承認されたトラフィックを受け入れながら異常を監視することにある。それを前提として、特定のファイアウォールに手を加えて自社の社内環境に最適化することもできる。それが社内ファイアウォールだ。社内ファイアウォールに全トラフィックを通過させながら、侵入検知やアプリケーション層の監視、マルウェア対策を機能させる方法もある。
セグメント化の目的で社内ファイアウォールを利用するのは、社内のセキュリティリスクを最低限に抑える優れた手段だといえる。実際、多くの組織ではPCIコンプライアンス(PCI DSSを順守する体制)維持のためにこの方法を採用している。ただし、それだけでは不十分かもしれない。何者かが社内LANのどこかのポートに接続を確立して、何十ものネットワークセグメントや何千ものネットワークホストに接続し、誰にも気付かれないように攻撃を実行するといった事態は、頻繁に目にするからだ。
残念ながら最終的には、ビジネス機能や使い勝手、便利さがほとんどのセキュリティ対策よりも優先される。社内ファイアウォールも例外ではない。とはいえ、社内セキュリティリスク低減のためにファイアウォールを利用する社内ファイアウォールは、あらゆる企業にとって検討の価値がある。
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