今更聞けない「Webアプリケーションファイアウォール」の基礎、どう役立つのか?「次世代ファイアウォール」とはこう違う

Webアプリケーションファイアウォール(WAF)は、Webアプリケーションに対する既知および未知の脅威にどう対処するのか。WAFの運用管理や製品選定のポイントは何か。詳細に解説する。

2015年03月12日 12時00分 公開
[Brad Causey,TechTarget]

 ファイアウォールは1980年代後半に初めて登場して以来、企業の全体的なセキュリティ状況を大幅に改善してきた。だが他のあらゆる技術と同様に、ファイアウォールも進化している。新しい技術に適応するために、そしてさらに重要なことに、新しい脅威に対抗するために変化を遂げてきている。そんなファイアウォールの一種が、「Webアプリケーションファイアウォール(WAF)」である。

 1990年代初めに開発されたWAFは当初、従来のファイアウォールの守備範囲を超えた脅威に対処するための新タイプのファイアウォールという位置付けだった。こうした脅威の危険さは、許可されたプロトコル(HTTPなど)を使用しながらも、アプリケーションやその基盤となるインフラが、そのプロトコル経由で攻撃されてしまうことにあった。特に、信頼できるプロトコル経由で悪意のあるハッカーが攻撃を仕掛け、従来のファイアウォールを回避して、システムを直接侵害して情報を盗み出せることが危険だった。

 最近のWAFは多種多様に進化しており、それぞれの費用対効果はまちまちだ。

WAFの基本:3つの導入形態

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