企業ユーザー向け新機能が充実
Android 7.0 vs. iOS 10、最新モバイルOSの“自慢”機能は
GoogleとAppleの最新モバイルOSは、企業市場に照準を合わせているようだ。「Android 7.0 Nougat」がセキュリティを強化したのに対し、「iOS 10」はビジネス向けの新機能を搭載した。
GoogleとAppleは、それぞれ「Android」および「iOS」の新バージョンをリリースした。両OSとも企業のマーケットを強く意識した仕様になっている。
GoogleはAndroidの最新版「Android 7.0 Nougat」において、ファイルレベルの暗号化と効率的な更新プロセスを実装し、セキュリティを高めた。一方Appleの「iOS 10」では、予測機能でユーザーのプライバシーを配慮した他、「CallKit」などの企業向けの新機能で勝負する考えだ。
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Android vs. iOS比較
「Android 7.0 Nougat」の新機能
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iOS 10の新機能
Android Nougatは更新プロセスを変更
Androidの最新版であるAndroid 7.0 Nougatでは、ユーザーが端末を再起動するたびに最新アップデートを自動的にダウンロードする。アップデートはバックグラウンドで行われるので、ユーザーの作業を中断することはない。Nougatよりも以前のバージョンでは、更新プロセスが完了するまで少なくとも15分間待つ必要があり、その間は端末を利用できなかった。
ユーザーが端末を定期的に再起動することが前提だが、この自動更新機能はIT担当者にとって朗報だ。最新のアップデートを組み込んでいない端末は攻撃を受けやすいからだ。自動更新はAndroidバージョンの細分化の防止にもつながる。管理すべき同OSのバージョンが多過ぎると、IT担当者の仕事も大変になる。自動更新によって全てのAndroid端末のバージョンが統一されれば、IT管理者には大助かりだ。
ファイル暗号化を強化したNougat
Android Nougatでは、エンタープライズモビリティ管理(EMM)ソフトウェアを使ってファイル/アプリケーションレベルでデータを暗号化できる。言い換えれば、IT管理者は端末全体を暗号化する必要がないということだ。ビジネスアプリケーションとデータだけを暗号化し、ユーザー個人のデータには手を付けなくて済むのだ。またAndroid Nougatは、アプリケーションをサンドボックス化する機能も備えており、これらのアプリケーションはユーザーの許可なしに他のアプリケーションのデータにアクセスできない。
Android Nougatで動作する端末は、ユーザーが端末のロックを解除するまでは「Direct Boot」モードで起動する。Direct Bootは、「Device Encrypted Storage」(DES)および「Credential Encrypted Storage」(CES)という2つのグループにデータを分割する。ユーザーは端末のロックを解除した後、CESデータだけを見ることができる。ほとんどのデータはCESに含まれる。DESは通常、ユーザーが端末のロックを解除しないでも見ることができる通知を行うアプリケーション(メッセージングアプリやアラームアプリなど)専用だ。端末のロックを解除せずにデータを見られるようにするには、開発者がそのアプリケーションをDESグループに登録する必要がある。
iOS 10のプライバシー機能
iOSの従来バージョンは予測入力機能を備えている。これは各種のアプリケーションで入力する文字を予測する機能だ。iOSの最新版では、この予測入力機能がさらに改善した。特定のユーザーに関連したデータを抽出して予測するのに加え、他のiOS 10ユーザーからデータを取り込めるようになった。例えばユーザーが「Spotlight」で何かを検索する場合、同アプリケーションはそのユーザーの検索履歴を利用するだけでなく、グローバルなユーザーベースからデータを取り出す。
だが多くのユーザーにとって、自分の検索データが利用されるというのは、プライバシー面でやや不安を感じるかもしれない。iOS 10は「ディファレンシャル・プライバシー」という技術によって、こうした懸念を緩和する。ディファレンシャル・プライバシーはデータをランダム化することにより、個々のユーザーの個人情報を覆い隠す。iOS 10はユーザーの検索データをAppleに送信するが、同社がそこからユーザーを特定することはできない。
iOS 10のその他の新機能
iOS 10での改善は予測入力だけにとどまらない。企業ユーザーに役立つ新機能も追加された。まずiOS 10で導入されたCallKitだ。これは、サードパーティー製アプリケーションがiPhoneの電話インタフェースと連係するためのAPIだ。これによりユーザーは、Voice over IPアプリケーションと端末が搭載する通話機能のどちらでも同じ感覚で使える。UC(ユニファイドコミュニケーション)との通話をホーム画面から拒否することも可能だ。最近の通話や応答できなかった通話は、通常の電話での通話と同じ場所に表示される。
iOS 10に追加されたもう1つの企業ユーザー向けツールが「SiriKit」だ。これは起動していないアプリケーションでも音声に反応するように設定する機能だ。これにより、アプリケーションを実際に開かなくても、そのアプリケーションに関連した操作を「Siri」で実行できるようになる。
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