根強い人気の「BlackBerry」も比べた
徹底比較:モバイルOSのセキュリティ機能、「Windows 10」「iOS」「Android」の底力は?(1/2 ページ)
米Microsoftの「Windows 10」の登場によりデスクトップとモバイル間の移行が容易になり、モバイルOS市場は転換期を迎えている。人気のあるOSを比較してみると、不満の声が大きいのはセキュリティ機能だ。
企業がモバイルアプリの構築や購入に着手する際、早い段階で決断を下さなければならないのがサポート対象のモバイルOSだ。
米Appleの「iOS」と米Googleの「Android」がモバイルOSの二大巨頭だ。これらの2つのプラットフォームがモバイルOS市場のおよそ90%を占めている。エンドユーザーはこれらのモバイルOSを熟知しており、アプリに多額の金銭を費やしている。そのため、カナダBlackBerryの「BlackBerry」や米Microsoftの「Windows」は後れを取っている。とはいえ、短期間でサービスを切り替えるユーザーは必ず存在する。そのため、デスクトップPCとモバイルのユーザーエクスペリエンスをまとめるというMicrosoftの戦略は、モバイルOS市場の力学に影響を与えるだろう。
企業のモビリティでは、モバイルデバイスとアプリケーションのセキュリティを確保することが最優先事項となっている。企業をターゲットにした主要な携帯端末メーカーは、重要なセキュリティ機能を次々と追加している。そのため、企業のIT部門はスマートフォンやタブレットを安心して業務用の承認済みデバイスリストに加えることができる。企業のモバイル化が進んだことで、IT部門には、モバイルデバイスを効果的に管理して、適切なセキュリティポリシーを実装するという責務が課されている。
AppleとGoogleがセキュリティに対する姿勢を強化したことで、最高情報責任者(CIO)や最高情報セキュリティ責任者(CISO)にとって、iOSとAndroidは支援しやすくなっている。Appleの囲い込み戦略で、採用企業はiOSのアップデートが継続的に必要になっている。一方、Androidではアップデートの時期は通信キャリアまかせとなっており、OSアップデートが弱点になっている。
iOS
iOSのプラットフォームは堅牢だ。その中核には幾つものセキュリティ要素が構成されているが、ユーザーエクスペリエンスを損なうことはない。Appleが256ビットのAESハードウェア暗号化を使用してフルディスクの暗号化と迅速なリモートワイプ機能を提供しているのは周知の事実である。だが、他にも重要なサンドボックス機能を採用している。アプリが書き込み可能な場所は制限され、他のアプリのデータやコードにアクセスすることはできない。他のアプリと情報を共有するには、開発者がAPIなどのサービスを通じてやりとりしなければならない。さらに、中核となるOSのパーティションは読み取り専用で、悪意のあるプログラムによるデバイスへの攻撃を防いでいる。
専門的なサービス、サポートオプション、販売経路の欠如により、Appleによる企業への対応は遅れていた。だが、その状況は急速に変化している。Appleは米IBMや米Cisco Systemsと提携することで、それまで足りなかった企業に対する進出が可能になった。
また、「iOS 9」ではエンタープライズ機能が増強されている。具体的には、ハードウェアベースのストレージ暗号化、リモートワイプ機能、多くのデバイス制御や管理制御などだ。AppleのAPIは、「Touch ID」の生体認証によるセキュリティ機能をサードパーティーの開発者に提供している。それから、Appleは多くのネイティブアプリでパスコード機能を実装している。
Appleがセキュリティを強化したことによって、今後もiOSはIT部門がサポート対象のモバイルOSを選定する際の上位OSとなるだろう。
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