2017年03月21日 08時00分 UPDATE
特集/連載

熱戦の場は「WBC」だけではない“つながる野球場”は金になる? 米球団が「無線LAN」強化に躍起な理由 (1/2)

次世代のスポーツ会場では、チームの本拠地スタジアムのネットワークが戦略的リソースの役割を果たし、ファンの関わりを促して収益を押し上げる。

[Christopher Heun,TechTarget]

関連キーワード

無線LAN | ネットワーク


画像 野球の国・地域別対抗戦「World Baseball Classic」(WBC)が盛り上がりを見せる中、米スポーツチームはスタジアムのネットワーク拡充を競う

 プロ野球チームのアトランタ・ブレーブスが2017年のシーズン開幕に当たってファンに披露する「SunTrust Park」は、単なる新しい球場ではない。スポーツ界最大級の拡張現実(AR)実験、スマートフォンゲーム「Pokemon GO」と映画『フィールド・オブ・ドリームス』との出会いだ。

 ブレーブスにそんな芸当ができるのは、米国最大級のスタジアムと複合開発プロジェクトのおかげで、高速かつ最新鋭の無線LANが利用できるようになるからだ。11億ドルを掛けた60エーカー(約24万平方メートル)の不動産開発プロジェクトは、インターネットにつながる新スタジアムに加えて、小売店、飲食店、居住区画、オフィスタワー、ホテル、イベント会場「Live Nation」を網羅する。

 「われわれはARを実施し、それがうまくいくことを示す。そうすれば誰もが同じことをやるだろう」とブレーブスのマーケティング担当副社長、アダム・ジマーマン氏は語る。「仮想現実(VR)は誰からも愛されるが、VRを4万〜5万人に拡張することはできない。私は拡張できるものを求めている。ARなら拡張が可能だ」(ジマーマン氏)

 ブレーブスのファンにとって、こうした取り組みはどう見えるのか。ARはコンピュータで生成した画像を現実世界に重ね合わせる。その最もエキサイティングな応用例として、スタジアムを訪れた観客が球場にいる選手にスマートフォンを向けると、その選手の記録や写真、ビデオにアクセスできるようになる。Pokemon GOの「ポケモン」(Pokemon GOに登場するキャラクター)集めと同じように、会場内で仮想フィギュアを集めて回ることも可能になる。

 ジマーマン氏はスポンサー契約の可能性をほのめかし、「これは収益を上げるための新しい媒体になる」と語る。SunTrust Parkには、Comcast Businessが100ギガビットイーサネット(GbE)のネットワークを2系統提供し、700基以上の無線LANアクセスポイントを設置する。

つながるスタジアムはファンの要望

       1|2 次のページへ

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news073.jpg

人工知能でWeb改善の「AIアナリスト」がリニューアル、人間の作業500時間分の分析手法を搭載
WACULは、Webサイト分析の人工知能「AIアナリスト」をリニューアルしたと発表した。サー...

news095.jpg

イノベーション、マーケティングオートメーション「List Finder」にPDF閲覧解析機能を追加
イノベーションは、マーケティングオートメーション(MA)ツール「List Finder」に、Web...

news024.jpg

サイバーエージェント、インターネットマーケティング人材の育成プログラムを独自構築
サイバーエージェントは、インターネット広告事業において人材の早期戦力化を目的とした...