新型「Apple Watch」は“iPhone離れ”? LTE対応なら買いかスマートウォッチ市場の注目株

「Apple Watch」は「iPhone」なしでは真価を発揮できない、という小さくない課題がある。だが2017年秋に登場する新型Apple WatchはLTE通信への対応が見込まれている。その可能性について、専門家が解説する。

2017年08月23日 05時00分 公開
[Ramin EdmondTechTarget]

関連キーワード

Apple | Apple Watch | iPad | iPhone | スマートウオッチ


 2014年、多くのメディアは「Apple Watch」について“ティム・クック氏のCEO就任後に発表した初の全く新しい製品カテゴリー”という切り口で捉え、この製品の成功が同社のトップとしての地位の正当性を立証するものになるだろうと伝えた。アナリストの中には、このスマートウォッチは、当時累計販売台数が2億台を達成した「iPad」の成功をいずれ超えるであろうと信じていた者もいた。

 しかしそれと同時期に、IT業界にいる筆者の友人は「350ドルを払わなくたって、自分のポケットに入っている『iPhone』を取り出せば済むのでは」と言っていた。これに対し的を射た反論は聞いたことがない。

 この3年間を振り返ると、彼の述べた通りであった。その後Apple Watchの新モデルの販売価格は下がったが、iPhoneへの依存度はいまだに高い。Apple Watchが通信キャリアに接続するためにはApple Watchの近くにiPhoneを置いておく必要があり、その点が今なお実用性と利便性の障壁となっているのだ。Apple WatchをWi-Fiに接続していない場合、インターネット接続を必要とする機能(メッセージと電子メールの確認や通知の受信など)を利用するためにはiPhoneを近くに置いておく必要がある。ならば、単にiPhoneだけを利用して、お金を節約すればいいのではないだろうか。

ITmedia マーケティング新着記事

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...