2017年10月10日 05時00分 公開
特集/連載

資料請求CVRが0.68%から1.09%へ向上サイバー大学が出願者確保に「CRM」×「リターゲティング広告」を活用、その効果は? (1/2)

少子高齢化で若い年代が減少する中、いかにして出願者を増やすべきか。サイバー大学を運営するサイバーユニバーシティは、この難題にCRMとWeb広告の組み合わせで挑もうとしている。

[岩崎史絵,著]

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画面 画面 サイバー大学の学生は「Cloud Campus」という専用の学習システムを使い、任意の時間や場所で学ぶ(出典:サイバーユニバーシティ)《クリックで拡大》

 2007年の開校から10年を数える、株式会社立の通信制大学であるサイバー大学。eラーニングによる通学不要のカリキュラムにより、学生はクライアントPCやスマートフォン、タブレットを利用して自分のペースで学ぶことが可能だ(画面)。働きながら学びたい社会人から特に支持を集めている。「テクノロジーとビジネス、両面の分かる人材育成」をテーマに、ビジネスや社会生活にITを生かすための教養と実践ノウハウを提供している。

 サイバー大学が大切にしているのが「一度でも興味を持ってくれた人」とのエンゲージメント(絆)である。同校の運営主体であるサイバーユニバーシティの学務部入試課に所属する久村 浩太朗氏は「資料を請求したり、説明会へ参加したりした人は、サイバー大学に一定の興味を持っているはず。そうした人に出願へのモチベーションを上げてもらい『サイバー大学で学んでみたい』と思ってもらいたい」と話す。

年2万数千人の「見込み出願者」を掘り起こす

写真 サイバーユニバーシティの久村 浩太朗氏

 これから出願する可能性がある「見込み出願者」を、いかにして出願まで引き上げるか――。多くの大学が抱えるこの課題は、サイバーユニバーシティにとっても大きな課題だ。同校は社会人にも門戸を広く開いている通信制大学とはいえ、出願希望者が無限に広がっているわけではない。少子高齢化の中、学生数はやはり減少傾向にある。「一度でも接点を持った見込み出願者に対して常に情報を発信し続け、出願を促すことがポイントになる」と久村氏は言う。

 サイバー大学への資料請求の申し込みは、年間約2万5000〜2万6000件に上る。一方で入学者は年間600人前後で推移している。資料請求者を見込み出願者だとすると、入学時に志望動機や書類などによる選考があることを踏まえても、年間2万数千人の見込み出願者が出願に至っていないことになる。「せっかく、これだけの人に接点を持ってもらったのだから、何とか掘り起こしをしたいと考えてきた」と久村氏は語る。

 2007年のサイバー大学開学当初は、出願者を確保すべく、交通広告やテレビコマーシャルなどを積極展開していた。だが同校はそもそもインターネットを活用した通信制大学であり、Web広告との親和性が高いため、ここ数年はWeb広告を中心に出願者を集めていた。

 状況を打開するための策として久村氏が注目したのが、Web広告などを通じてサイバー大学のWebサイトに訪問したことがある人を対象に配信する「リターゲティング広告」だ。

 実はサイバーユニバーシティは、以前にもリターゲティング広告を展開したことがあった。だがコストがかさんだ割には、思うような効果が得られなかったという。こうした経験もあり、これまでは見込み出願者の掘り起こしに十分着手できていなかったと久村氏は明かす。

10年使ったCRMに新搭載の広告連携機能

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