「クラウドセキュリティ/CASB」のノウハウ、賢い使い方のヒント

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クラウドベースセキュリティ選択時に着目すべき7つのポイント

 多くの企業がサイバーセキュリティ予算と人材の不足に直面しており、自力ではセキュリティの確保が難しくなっている。そこで出番となるのがクラウドベースのセキュリティ(以下、クラウドベースセキュリティ)だ。Gartnerは、クラウドベースセキュリティ市場が2020年までに90億ドル(約1兆円)規模に成長すると予測している。(続きはページの末尾にあります)

クラウドセキュリティ/CASB関連の運用&Tips

ローカルLLMかクラウドLLMか 企業にとって最適な選択は?

企業によるLLM導入が進む中、コスト増大や制御性不足といった課題が顕在化している。本稿は、LLMの内製と外部サービス利用の違いを、TCO、制御性、ガバナンス、組織体制の観点から整理し、最適な選択の方向性を示す。

(2026/4/2)

便利だったはずが“浪費の温床”に? 「サブスク乱立」が招くIT予算崩壊の危機

インターネット経由でソフトウェアを利用できるSaaSは便利な一方、社内での無秩序な契約が増える「サブスクリプションの乱立」が深刻な問題となっている。放置すれば企業を制御不能に陥れる脅威の実態とは。

(2026/3/4)

「腕利きセキュリティエンジニア」が陥る“マネジメントのわな”と、5つの武器

現場のエースが管理職になった途端、予算交渉やリスク説明で挫折するケースは少なくない。セキュリティマネジャーとしてつまずかない、5つの認定資格を厳選して紹介する。

(2026/2/17)

「属人化」が脆弱性対策の死角に TRUSTDOCKが挑んだ“技術者任せ”の脱却

「現場のスキル頼み」のセキュリティ管理は、企業の拡大とともに限界を迎える。TRUSTDOCKが直面した運用崩壊のリスクと、打ち出した解決策とは何か。

(2026/2/17)

適合率6割だった「トヨタのセキュリティ基準」をクリア 部品メーカーの打ち手とは

取引先のセキュリティ基準を満たせなければ、商機を失う――。トヨタ自動車の厳しいガイドラインを突きつけられたアルミホイール名門、ウェッズが打ち出した施策とは何か。

(2026/2/13)

TOPPAN「8000人のスキル可視化」 “バラバラな育成”が招く埋没リスクの回避術

「DX人材が足りない」を解決するには、DX人材の育成に注力するのが手っ取り早い。TOPPANが8000人を対象に断行した、「失敗しない育成戦略」とは。その舞台裏に迫る。

(2026/2/6)

生産性向上のためなら「シャドーIT」は放置してもいいのか リスクを分析

多くのセキュリティ担当者を悩ませている「シャドーIT」。生産性向上のために、ツールの自由な使い方をあえて許可するという考えもある。果たしてそれは安全なのか。

(2025/12/16)

アプリケーションを「安全に開発する」ためのこつ 12ポイントで解説

アプリケーション開発を巡って、さまざまなセキュリティの「落とし穴」がある。セキュリティを強化し、安全なアプリケーションの開発につなげるにはどうすればいいのか。

(2025/12/10)

セキュリティを担う「専門チーム」はどうあるべき? 役割と具体的な業務内容

効果的なセキュリティ体制の構築において、各チームの役割を明確にし、リーダーがその連携を束ねることは不可欠だ。具体的にはどのようなチームがあるといいのか。セキュリティチームづくりの勘所を考える。

(2025/9/30)

「できるCISO」が考慮すべきセキュリティチーム構築のポイントとは

企業をサイバー攻撃から守るには、セキュリティチームが不可欠だ。しかし自社に合ったセキュリティチームを編成するのは簡単ではない。組織面からサイバー攻撃に対抗するための要点を紹介する。

(2025/9/25)

セキュリティツール“乱立”が生んだ逆説「使えば使うほど脆弱だった」

クラウド活用が進む中、セキュリティツールの乱立が新たな脆弱性や運用負荷を生んでいる。そうした中で生まれている、セキュリティツール統合による最適化の動向と対策を探る。

(2025/7/11)

“どれが危険か”ではなく「SaaSそのものが致命的」 金融CISOが衝撃の一声

JPMorgan Chaseのセキュリティ責任者は、SaaSモデルには深刻な欠陥が存在し、サイバー攻撃者を密かに利する構造になっていると批判する。SaaSに潜む脆弱性の問題とは何なのか。

(2025/7/4)

セキュリティツールを増やそうが減らそうがなぜ「悩みが尽きない」のか

セキュリティ対策の運用が複雑化することへの対策として、セキュリティツールの統合が挙げられる。しかし、セキュリティツールの統合には注意すべき点もある。それは何か。

(2025/2/28)

予算がないなら「あのセキュリティ対策をやめる」ことから始めよう

セキュリティ対策の重要性が増す中、対策を強化しようとするほどコストが膨らんでしまうのがネックだ。セキュリティ費用を減らすにはどうすればいいのか。2つのチップスを紹介する。

(2025/1/31)

経営層も思わずうなずく「クラウドセキュリティ予算確保」の極意とは

クラウドセキュリティ予算を確保するに当たり、突破しなければいけない壁の一つが経営層の説得だ。どうすればいいのか。クラウドセキュリティ予算取りに役立つポイントをまとめた。

(2025/1/21)

クラウドセキュリティ予算確保の鉄則とは? 経営層を動かす必勝パターン

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(2025/1/14)

仮想マシン(VM)の安全性を過信しない“9つのセキュリティ対策”

VMから抜け出してホストマシンを狙う「VMエスケープ」などの攻撃からVMを守るには、適切なセキュリティ対策が不可欠だ。具体的な9つの防御策と、その実践方法を解説する。

(2024/12/18)

年収2000万円も夢じゃない「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは

IT分野でキャリアアップを図るなら、クラウドセキュリティは有望な分野の一つだ。高収入のクラウドセキュリティエンジニアになるために必要な認定資格とは。

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有望なセキュリティエンジニアになれる「クラウド基礎スキル」はこれだ

クラウドサービスを狙った攻撃が盛んになる中で、ニーズが高まっているのが「クラウドセキュリティエンジニア」だ。その具体的な仕事内容や、求められるスキルを紹介する。

(2024/12/4)

脱クラウドの理由「クラウドはセキュリティが駄目」は本当か

企業がクラウドサービスを導入する際は、クラウドサービスのデメリットを把握しておく必要がある。自社の要件に合ったインフラを構築するためのポイントを説明する。

(2023/1/31)

クラウドセキュリティとは

 SymantecでクラウドセキュリティのAPAC(アジア太平洋)地域バイスプレジデントを務めるジョン・カニンガム氏は次のように話す。「クラウドを用いることで大幅なコスト削減が見込める。データセンターのセキュリティ設備や物理スペースに電力を供給する必要がなくなるためだ。これは全ての企業、特にリソースが限られることが多い中小企業に歓迎される大きなメリットの一つとなる」

 私物端末の業務利用(BYOD)によってモバイル端末やモバイルアプリケーションの利用が増えたことも、クラウドベースセキュリティの導入拡大を促したとカニンガム氏は話す。同氏によると、クラウドベースセキュリティはクリティカルな情報を保護しつつアジリティーをもたらすという。

 クラウドベースセキュリティのメリットは他にもある。サービスはいつでも利用可能で、脅威をリアルタイムに監視できること。負荷が高い作業はプロバイダーが行うため企業はサイバーセキュリティの専門家になる必要がなく、シンプルなことなどがその例だ。

 Sophosでグローバルソリューションズエンジニアを務めるアーロン・ビューガル氏は次のように話す。「複雑さはセキュリティの敵だ。管理に高度な知識を必要とすると、セキュリティの全体方針に悪影響が及ぶ可能性が非常に高くなる」

 Cloud Security Alliance APAC(CSA APAC)によると、クラウドベースセキュリティを導入するメリットはクラウドインフラへの移行、つまりITを外部委託するメリットとほぼ同じだという。

 CSA APACは英Computer Weeklyのインタビューに答えて次のように語った。「ビジネスアジリティーの向上やデータの可用性、コラボレーション、容易な更新、コスト削減などがメリットになるだろう。クラウドプロバイダーが提供する広範囲の分散型インフラは、経済的なスケールメリットと、DDoS(分散型サービス拒否)などの攻撃から企業を保護するのに役立つパフォーマンスをもたらす」

 ただしクラウドベースセキュリティの導入は、企業がクラウドを導入する準備をどの程度まで進めているかに左右されるとCSA APACは注意を促す。

 「組織の適切な考え方、ガバナンスとコンプライアンス、アーキテクチャ、熟練者、SLA(サービスレベル契約)の理解、責任共有モデルなどが欠けている企業は基本的にクラウドを導入する準備が整っていない」というのがCSA APACの見解だ。

 「オンプレミスインフラを一晩でクラウドに移植できないのと同様、セキュリティを急にクラウドに移すこともできない。当然、企業のインフラが完全にクラウドベースでなければ、実質的に何らかの形でオンプレミス製品やハイブリッド製品が必要になるセキュリティ領域が生まれることになるだろう」

幅広い検討事項

 クラウドベースセキュリティを導入するに当たって考えることはたくさんある。

 各サービスの提供方法のメリットとデメリット、現在のセキュリティインフラとの親和性、そして今後の事業方針との親和性を評価する必要があると話すのは、IDCでAPAC地域のITセキュリティ戦略バイスプレジデントを務めるサイモン・ピフ氏だ。

 企業は、こうしたサービスを効果的に管理できるかどうかを考える必要があると同氏は言う。プロバイダーが用意する広範なサービスは、複雑さと低効率を招いたり、サービスを運用する地域の規制の影響を受けたりすることを避けられないからだ。

 規制が厳しい業界もある。APACはプライバシーが大きな問題になりつつあるため、企業はセキュリティポートフォリオの一環としてデータ管理を検討する必要があるとピフ氏は注意を促す。

クラウドベースサービスの種類

 クラウドベースセキュリティは、IDとアクセス管理、情報漏えい対策、メールセキュリティなど、あらゆる範囲のリスクに対応する。企業やセキュリティの専門家が共通して最も関心を示しそうなサービスと、サービスごとに着目すべき点についてのSophosの見解を紹介する。

IDとアクセス管理

 IDとアクセス管理(IAM:Identity and Access Management)の鍵になるのが柔軟性だ。非常に多くの認証ディレクトリが利用可能になっている。こうした認証ディレクトリの一部は、本質的にそのプロバイダー固有のものだ。この2つを前提とすると、IAMがサードパーティーのリソースと相互運用可能であればメリットになる。多くのIAMプロバイダーが相互運用を可能にしているが、柔軟性の程度はそれぞれ異なる。

情報漏えい対策

 情報漏えい対策(DLP:Data Loss/Leak Prevention)は受動的な検出が重要になる。自社のデータが存在する場所やその利用方法、分類方法を理解せずにDLPに取り組み始める企業が多い。データの分類はDLPプロジェクトにおける大きな障害となる可能性があり、多くの企業が挫折する原因にもなる。データを列挙し、ルールと人工知能を用いてデータを分類し、データの場所とその転送方法を分かりやすく報告するDLPプロバイダーを探そう。そうすることで、自社が保持するデータをほとんど把握しなくても検出段階に応じてコンテンツを制限するルールを実装できるようになる。

Webセキュリティ

 Webセキュリティ製品に必要な機能として、ユーザー/端末の識別、送信先の要求、コンテンツのフィルタリング、セッションの安全な復号、検査、信頼性の高い報告などがある。

メールセキュリティ

 メールセキュリティに関して要望の多い機能にフィッシング、仕事関係のメールの漏えい、なりすましへの対策がある。標的型攻撃成功の原因は、フィッシング攻撃の成功によって最初のアクセスが許可されたり、貧弱なパスワードの利用によってメールアカウントが侵害されたりすることが挙げられる。

侵入管理

 侵入管理は、検知した事象を明確にすることが重要になる。攻撃者の全ての試みを明らかにしても、事象の深刻度を分類しない製品は多い。脅威の真の兆候と不要な情報を見極め、優先度の低い事象を後回しにし、脅威をもたらす恐れが高い事象を即座に警告するツールを探したい。

セキュリティ情報とイベント管理

 セキュリティ情報とイベント管理(SIEM:Security Information and Event Management)を評価する際に、プロバイダーの能力を前提にして自社のニーズを限定する必要はない。セキュリティ、ゲートウェイ、認証管理が生成する情報に最適なものを基準にする。多くのセキュリティ管理プロバイダーはさまざまなSIEM製品を試して検証してきたが、通常は最も適した一握りのサービスに落ち着く。

暗号化

 モバイル端末のHDD暗号化を検討する企業は多い。だがリムーバブルメディアやオンラインストレージなど、端末が最終的にデータを保存する場所も考える必要がある。端末内のデータを暗号化するだけでなく、パブリッククラウドやプライベートクラウド、さらにはリムーバブルディスクにデータがコピーされる前に暗号化できることを確認する。