ITプロジェクトというものは、アプリケーションやシステム、プロセスの何らかの側面を改善するという趣旨を掲げて、鳴り物入りでスタートする。内部プロジェクトか顧客向けの外部プロジェクトかにかかわらず、プロジェクトごとにビジョンステートメントやミッションステートメントが必ず作られていく。これらと同様にどちらのプロジェクトにも必要なのが、適切な立案と実施計画だ。
プロジェクトがどのように生まれるかを考えておくのは有意義だろう。ごく最初の段階では、プロジェクトは誰かの頭の中で考え出されたアイデアだ。実際、わたしがかかわってきたプロジェクトの多くは、ある人(または少人数のグループ)の意見が出発点となっている。この意見は特定の状況に対する彼らの理解と認識に基づいて組み立てられたものだ。多くの場合、この意見が検討に付され、それを基に一連の手続きを経てプロジェクトが誕生する。わたしはこのアプローチを「ここがうまくいっていないからXYZを行って解決しよう」アプローチと呼んでいる。
プロジェクトで発生する問題の多くは、プロジェクトが生まれる過程に根本的な原因がある。当初の影響分析は多くの場合、不十分な理解や包括的なコンテキストの検討の欠如、最小限の課題定義に基づいている。単刀直入に言えば、人は大局を見失いがちだ。また、プロジェクトが主に個人の力をよりどころにして立ち上げられる場合もある。わたしはこれを、「あの人はベテランだから、ついていけば間違いない」アプローチ、あるいは「上司には黙って従え」アプローチと呼んでいる。
だが、不適切な、あるいは不完全な情報やコンテキストに基づいて考えられたプロジェクトは、ろくにテストしていない車でグランプリレースの未知のコースを走るようなものだ。
このため、事前に十分掘り下げて調査検討を行わなければならないが、そうすると、そもそもプロジェクトを行う必要がないことが判明するかもしれない。
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