日立情報、最短10日で導入可能な保険代理店向け顧客管理サービスのWeb対応版NEWS

従来提供していた保険代理店向け顧客管理サービスにWeb版を追加。最短10日で導入できるインターネット販売を3月1日より開始する。

2010年02月18日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 日立情報システムズは2月17日、ASP型で提供する保険代理店向け顧客管理サービス「ViewMate」にWeb版を追加、3月1日よりインターネット経由での販売を開始すると発表した。最短10日で導入でき、価格は1ID当たり月額1万2600円から(初期費用は個別見積もりとする)。クレジットカード決済にも対応する。

 ViewMateは、同社が2008年より提供している保険代理店向けソリューション「AGMate」の基本メニュー。保険会社が提供する代理店システム機能を補完しており、顧客管理/営業支援ツールとしての活用が可能。顧客情報を世帯情報として管理でき、契約情報や対応履歴、スケジューラ機能、バックオフィス機能などと連携する。

 具体的には、電話対応者/営業担当者/現場の管理者/社内全体向けに以下4点の機能を提供する。

  1. 電話対応者には、顧客から電話の問い合わせが来た場合、管理画面上に問い合わせ主の情報が記載されたポップアップ画面が表示される。担当者は会話を始める前に電話番号などの情報を確認できるほか、顧客情報、契約情報、対応履歴、電子ファイリングした関連情報をポップアップ画面から検索/確認できる。さらに、対応終了時にそれら内容を顧客別に登録することで、伝達漏れを防止できる。
  2. 営業担当者には、訪問予定管理などの計画的な業務遂行を支援するスケジュール機能、満期管理機能、10段階の案件進ちょく管理機能が提供される。各機能は組み合わせて利用できる。また、対応実績をスケジュールに報告書として登録することで、個別の日報作成の手間を省略できる。スケジュール情報の公開機能を利用すれば、顧客からの連絡に対し、訪問や面会などの日程調整を素早く設定できる。
  3. ViewMateは日立情報システムズのデータセンターで運用されるため、ユーザー企業内にサーバを設置して運用した場合と比較して、システム管理者の運用負担の軽減、セキュリティ確保、災害対策・リスク分散が可能。
  4. 企画書・保険料試算書・申込書控え・事故現場写真などを電子データで保存するため、全社的にペーパーレス化が図れる。また、データの標準化により、特定の保険会社に依存しない顧客一覧・契約一覧のデータ蓄積が可能となる。

 従来、ViewMateを利用するにはVPNルータの設置が必須だったが、今回のWeb版発売により、インターネットへの接続環境とWebブラウザさえあればシステムが利用可能になった。加えて、中堅・中小から大規模企業まで、あらゆる規模の代理店で利用できるよう、システムとしての利便性を高めたとしている。

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