Webアプリケーション制御、情報漏えい防止、モバイル端末保護、ユーザー/グループ単位のポリシー管理が可能な4機能で構成する新製品を発表した。
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2月22日、提供中のSoftware Bladeの新モジュールと、同モジュールを含む4つのSoftware Bladeを組み合わせたスイート製品「Check Point R75」を発表した。出荷開始は同日より。
Software Bladeとは、ファイアウォールやVPN、Webアプリケーション制御、DLP(情報漏えい防止)などさまざまなセキュリティ機能をモジュール単位で購入する提供形態を示す。1台のゲートウェイアプライアンス上で複数の機能が利用できるため、ハードウェアコストを抑えられ、すべての運用管理が同一コンソール上でできる点が特徴だ。
今回追加された新モジュールは、YouTubeやFacebookなど4500以上のWebアプリケーションを制御する「Application Control Software Blade」(以下、Application Control)と、ユーザー/グループ単位のポリシー管理を可能とする「Identity Awareness Software Blade」(以下、Identity Awareness)。Application Controlについては2010年8月に発表済みであり、Check Point R75の発表を受けての正式リリースとなる。
Check Point R75は、Application Control、Identity Awarenessのほか、情報漏えい防止製品「DLP Software Blade」、モバイル端末向け製品「Mobile Access Software Blade」の4つのSoftware Bladeから構成される。
これは同社が掲げる新ビジョン「3D Security」に基づいてリリースされたものであり、スマートフォンやタブレット端末活用によって業務形態が多様化している市場背景を受けて、これまでのIPベースのセキュリティ管理に加え、ユーザー/グループ単位でのセキュリティ管理への移行を実現するものである。
ファイアウォール/IPSと連携してWebサイトを保護する「Check Point Web Security」
ユーザーのセキュリティ意識向上と、組織の実状に応じた運用環境を実現する「Check Point DLP」
システム任せにしない情報漏えい対策を チェック・ポイントがDLPを発表
チェック・ポイントが目指すモバイル時代の統合セキュリティ、iPhone対応の新モジュールを発表
同社 副社長兼セキュリティ営業本部長の楠部 均氏は3D Securityについて、「どこからでも仕事ができ、端末に依存しない現代の業務形態に対応するもの」と説明。従業員がセキュアな環境下で業務システムを含むさまざまなアプリケーションを安全に活用できる環境を提供できるとした。また、Check Point R75にはポリシー違反をした従業員にポップアップやメールで警告や注意喚起を促す「UserCheck」という同社ならではのユニークな機能も搭載しており、従業員の教育という視点も持ち合わせた製品となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
脅威の検知と迅速な対応は、セキュリティ戦略の中核をなす重要な機能だ。これを実現するために、多くの組織が自動化ツールやAIなどの技術を採用しているが、成果を挙げている組織もあれば、そうでない組織もあり、明暗が分かれている。
近年、多くの組織が多数のセキュリティ製品をパッチワーク的に導入している。その結果、運用が複雑化し、非効率な状況が生まれてしまった。このような状況を改善するためには、セキュリティベンダーを統合することが必要だ。
データセンターにおいて、NGFWやマルウェア対策といったセキュリティ製品の導入は不可欠だが、選定を誤ると非効率な運用プロセスや高いコストに悩まされることとなる。5つの組織の例から、費用対効果の高い製品を見極めるコツを探る。
ダウンタイムが許されない基幹系システムやデータベースをクラウドに展開している場合、システムの障害対策をベンダー任せにすることは危険だ。本資料では、その理由を解説するとともに、クラウドの障害対策を実施する方法を紹介する。
エンドポイントがサイバー攻撃の対象となるケースも増えている今、企業にはどのような対策が必要なのか。2024年に実施された調査の結果を基に、3つの重大なリスク要因と、その解決策としてサイバーレジリエンスが重要な理由を解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。