5月に開催される情報セキュリティEXPOでマカフィーは、4月に提供を開始したモビリティマネジメント製品などを出展。ショートセミナーを含めた複数のデモ展示を予定している。
2010年にセキュリティ業界を賑わせたトピックの1つが、インテルによるマカフィー買収のニュースだった。2011年2月末には買収にかかわる取引が全て完了し、マカフィーは正式にインテルの傘下となった。両社の融合によるシナジーは、今後ネットワーク化が進む組み込み機器のセキュリティ対策として、ハードウェア/ソフトウェアが連携したセキュリティプラットフォームの実現が期待される。コンシューマライゼーションが加速するエンタープライズ分野にとっても興味深い取り組みといえるだろう。
一方でマカフィーはセキュリティベンダーとして、従来型のセキュリティも提供していく。クラウドコンピューティングの活用で企業のITインフラが大きく変化しようとしている今、同社はどのようなソリューションを展開してくるのだろうか。2011年5月11〜13日、東京ビッグサイトで行われる第8回情報セキュリティEXPOの開催を前に、同社 マーケティング本部 プロダクトマーケティング部マネジャーの近藤 学氏に出展の意気込みや見どころを聞いた。
同社のブースは、大きく「モバイルセキュリティ」「SaaS(Software as a Service)」「仮想化、ネットワークセキュリティ」の3テーマを軸に展開する。ブース内では、同テーマに沿った製品の実機・モック展示のほか、1コマ15分のミニセミナーを30分間隔で行う予定だ。「単にマカフィーから一方的に情報発信をするのではなく、ユーザー企業が思い描いている課題や疑問をできるだけ双方向で共有し、ディスカッションする場にしたい」(近藤氏)という。
同社では、4月1日にモバイルデバイス管理ソリューション「McAfee Enterprise Mobility Management」の提供を開始した。提供開始の発表から数日で複数の問い合わせを受けるなど、市場のニーズが高いことを実感しているという。展示会では、大衆向けとしては初となる同ソリューションのデモンストレーションを披露する。
「スマートフォンやタブレットは携帯電話よりもPCに近いデバイスだ。故に、企業のエンドユーザーはPCと同様に社内のWebサーバにアクセスしたいというニーズがある。一方で管理者はどのようにそれらの端末を管理すれば良いのか頭を悩ませている。McAfee Enterprise Mobility Managementであればメール(データ)保護、統一ポリシーの作成と配布、端末の状態監視などが可能となる。また対応端末も、iOS、Android、Windows Mobile、Symbianと幅広い。ぜひこのタイミングで展示会へ足を運んで見て頂きたい」(近藤氏)
同社の製品展開の特徴の1つが、SaaS製品のラインアップだ。展示会では、2011年1月に発表したSaaSの各種セキュリティ製品を展示する。ラインアップは、電子メールセキュリティ、Webプロテクション、メールアーカイブ、エンドポイントプロテクション、脆弱性管理などがある。
展示会場では、単なる製品の紹介やプレゼンテーションだけでなく、利用ユーザーを想定して、具体的に必要となる設定作業や、導入後に行う動作を体験できるという。
クラウドを支える仮想化技術をどう保護するか、3つ目のコーナーではサーバ仮想化、デスクトップ仮想化を行う際に必要となるウイルススキャンについて紹介する。
また、ネットワークセキュリティとしては、次世代ファイアウォールなどの新技術を搭載した製品を幅広く展示する予定だ。
同社では、本展示会で来場したユーザー向けに、6月にフォローアップセミナーの開催を予定している。会場で聞きそびれたり、より深く知りたい情報を得る場として活用してほしいとしている。
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@ITとTechTargetジャパンの連動企画「第8回 情報セキュリティEXPO&Interop Tokyo 2011特集」も実施中。ぜひご活用いただきたい。 |
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