2011年10月07日 09時00分 公開
特集/連載

【連載コラム】医療ITの現場から効率的な紙カルテのデジタル化がペーパーレスを成功に導く

医療機関内に存在する膨大な紙資料。IT導入によってペーパーレス化の推進が可能になったが、単純にペーパーレス化を進めれば運用を効率化できるとは限らない。

[大西大輔,メディキャスト]

ペーパーレスへのこだわりが効率の悪いIT化を招く

 ITを導入した医療機関を取材に行くと、その導入システムによってペーパーレスのレベルに違いがあることに気付きます。例えば、電子カルテを導入している場合は、そのシステムを中心としたワークフローとなり、極力紙の使用を少なくすることを心掛けた運用が行われています。一方、オーダリングシステムのみの場合は「主訴」「所見」を始めとした多くの情報がまだ紙で残っているため、完全にペーパーレス化してはいません。

 しかし、電子カルテを導入した医療機関でも、実は紙のまま運用した方が効率的なのにもかかわらず、無理に「ペーパーレス化」にこだわってしまうことで結局効率が良くない運用をしているケースも見られます。

スキャナ活用がもたらす効果

 そこで有効なのが「スキャナ」です。以前の小型スキャナは1枚スキャンするごとにふたを開閉して動かす製品が一般的でした。しかし、最新のスキャンはオートシートフィーダを搭載した連続スキャンを実現しています。そのため部門ごとにスキャナを設置して、現在保有している紙情報をデータ化することが可能になりました。また、しわがよった紙やプラスチックの保険証など硬く厚い素材もそのまま読み取れるスキャナも出てきました。完全ペーパーレスとはいかなくても「少しでも紙を減らしたい」と考える医療機関に対しては最新のスキャナを導入することをお薦めしています。

ITmedia マーケティング新着記事

news145.jpg

「70歳までの就労意識」をテーマとした調査を実施――富国生命調査
長期的に働く上でのリスクトップ3は「病気」「就業不能状態」「入院」。

news139.jpg

新型コロナウイルスの感染拡大で注目される「巣ごもり消費」に関する意識――カンム調査
外出控えムードの中、消費意欲は「自宅でのエンタメ」に向かっているようです。