2020年には「パーソナルクラウド」へ、変化するクライアント環境ガートナー サミット 2014リポート

2020年までに企業のクライアント環境は大きな変化を遂げる。今後のクライアント環境を考えるために、デスクトップ仮想化の現状、2020年に到来する新しいクライアント環境へのステップを提示する。

2014年04月28日 08時00分 公開
[荒井亜子,TechTargetジャパン]
ガートナー リサーチ 針生氏

 本稿では、2014年4月23日に開催された「ガートナー ITインフラストラクチャ & データセンター サミット 2014」から、ガートナー リサーチ 主席アナリスト 針生恵理氏の講演「ビジネス、テクノロジ、人の基盤を揺るがすクラウド・コンピューティングの将来シナリオ」をリポートする。企業の今後のクライアント環境を考えるために、デスクトップ仮想化の現状、2020年に到来する新しいクライアント環境へのステップを提示する。

2020年、パーソナルクラウドへ向かう

 針生氏によれば、「2020年までに、企業のクライアント環境は大きな変化を遂げる」という。企業のクライアント環境は2020年にかけて、PC中心の管理体制でITの生産性を重視する環境から、デバイスを使うユーザー個人の生産性を重視する方へ向かう。アプリケーションやコンテンツの利用方法も変わり、限られたデバイスからローカル環境にインストールしたものしか使えないという制約は取り払われる。2020年には、ユーザーは多様なデバイスを通じてデータセンターにアクセスし、個々人にひも付き最適化されたアプリケーションやコンテンツを自由に使えるようになるだろう。針生氏は、この概念を「パーソナルクラウド」と呼ぶ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news124.jpg

集客装置としての「イカゲーム」(無料eBook)
残酷なシーンが多いことで知られる作品なのに世界のブランドはなぜタイアップしたがるの...

news117.png

2025年の広告・マーケティング予算、「増加」企業の割合は?
コムエクスポジアム・ジャパンが企業のマーケティング活動における予算や主要な関心事を...

news055.jpg

トランプ大統領にすり寄ってMetaが期待する「ごほうび」とは?
Metaが米国内でファクトチェックを廃止し、コミュニティノート方式へ移行する。その背景...