2015年09月09日 08時00分 公開
特集/連載

「iPad用校務アプリ」を自前で作る桜丘中学・高校 開発者はたった1人の職員授業だけじゃない、「教職員1人1台iPad」の使い道(1/3 ページ)

教職員全員に1人1台のiPadを配備した桜丘中学・高等学校では、職員自ら開発したアプリケーションを現場の課題解決に生かしている。その実態とは?

[神谷加代,著]
画像 桜丘中学・高校では、入試関連校務や学校公開の受け付けなどのさまざまなシーンで、職員が開発したアプリケーションを活用している(画面は「学校公開受付システム」の画面)《クリックで拡大》

 教育機関での「タブレット1人1台環境」といえば、学習者向けの端末整備が注目を集めがちだ。一方で、教員向けにもタブレットを1人1台整備し、校務効率化に生かそうとする動きもある。ただし現状では、教員同士の情報共有の円滑化やペーパーレス化といった用途にとどまっており、幅広い校務の効率化に1人1台環境を生かせているところは極めて少ない。

 教員の1人1台環境を、もっとアクティブに校務効率化に生かせないだろうか。こうした問題意識を基に、全教員に配布した米Appleのタブレット「iPad」と、職員が自前(インハウス)で開発したアプリケーションを積極的に活用している教育機関がある。共学の私立中高一貫校、桜丘中学・高等学校(東京都北区)がそれだ。

 2013年度に、全60人の教職員に対してiPadを配備した桜丘中学・高校。併せてファイルメーカーのデータベースアプリケーション開発ツール「FileMaker Pro」を導入し、学校公開の受け付けや入学試験などの校務に特化したアプリケーションをインハウスで開発した。これらのアプリケーションを全教職員のiPadからアクセス可能にして、校務全体の効率化に役立てている。

 桜丘中学・高校がインハウス開発を選んだのはなぜか。インハウス開発の具体的なメリットとは。桜丘中学・高校の入試担当専門委員でシステム構築・管理を担当する西岡朱里氏と、同校の品田 健 副校長に聞いた。

インハウス開発の背景:入試関連校務の課題解決手段として注目

       1|2|3 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news024.jpg

なぜあのブランドは「離脱」されないのか?
「ITmedia マーケティング」では、気になるマーケティングトレンドをeBookにまとめて不定...

news056.jpg

急成長のデジタルライブエンターテインメント市場、2024年には約1000億円規模に――CyberZとOEN調査
音楽や演劇などライブコンテンツのデジタル化が急速に進んでいます。今後の見通しはどう...

news157.jpg

自粛期間中の3大ストレスは「マスク着用」「運動不足」「外食ができない」――サイバーエージェント調査
サイバーエージェント次世代生活研究所が全国3094人を対象に実施した意識調査第2弾。