「Pokemon GO」は序章にすぎなかった、AR市場の急拡大に開発者はどう対応する?実用化事例が続々登場

「Pokemon GO」よりも大きな規模の話だ。拡張現実(AR)は、仮想現実(VR)が作り出す架空の世界を現実世界に融合し、便利でインタラクティブな体験をもたらす。開発者はすぐにも作業に取り掛かるといい。

2017年01月19日 12時00分 公開
[Joel ShoreTechTarget]
MR(Mixed Reality:複合現実感)の例(参照:自動車や住宅を仮想世界で再現、業務用ARを体験してきた)《クリックで拡大》

 「拡張現実」(AR)は爆発的な成長を遂げそうだ。ARは、コンピュータが作り出す仮想世界を現実世界に融合することで、没入型のインタラクティブなコンピューティング体験を提供する技術だ。アプリケーション開発者にとっては、速やかに知識を習得すべき新たな技術分野となる。

 調査会社Gartnerの研究主任ダリル・プラマー氏によれば、2020年には1億人の消費者がオンラインショッピングにAR技術を活用するようになるという。同氏はこうした体験を「没入型ショッピング」と呼ぶ。その実用化は早そうだ。プラマー氏は、2017年中に世界の小売業者の20%が何かしらの形でARを採用することになると予想する。

 AR技術の実用化は、自宅に仮想的に家具を配置したり、仮想メイクアップを試したりなど、さまざまな領域で進んでいる。インタラクティブなゲームにも活用できる。ホームセンター大手Home Depotのモバイルアプリを使えば、部屋の色を仮想的に塗り替え、どんな色でも試すことが可能だ。2016年夏にスマートフォンゲーム「Pokemon GO」に夢中になった人であれば、既にARに慣れ親しんでいることだろう。

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