ARは「Pokemon GO」だけではない、驚きをもたらすAR活用事例とは壁の向こうを透視できる世界が実現するかも(1/2 ページ)

スマートフォンゲーム「Pokemon GO」によって、拡張現実(AR)が世の中に広く認知されるようになった。ビジネスでは、AR技術をどのように活用されているのかを紹介する。

2016年11月17日 08時00分 公開
[Beth StackpoleTechTarget]
Pokemon GOの公式Webサイト《クリックで拡大》

 拡張現実(AR)は2016年夏、世界中の人たちを夢中にさせたスマートフォンゲーム「Pokemon GO」の流行によって皆の知ることになった。だがこの大人気ゲームは、氷山の一角にすぎない。AR技術は、小売りから製造まで、さまざまな業界を変革する大きな可能性を秘めている。

 これまで仮想現実(VR)ほど知られてこなかったが、ARはコンピュータが作り出す仮想環境に没入するVRとは異なり、コンピュータが生成する画像をユーザーの現実世界の視界に重ね合わせ、情報を付加する技術だ。音やグラフィック、GPSデータ、動画、3Dモデルなど、コンピュータが生成するさまざまな知覚データが、デジタルな世界と現実の世界とを橋渡しする。企業にとってARの可能性は無限大だ。例えば、ARを活用して倉庫内の作業員や店舗の販売員に有用な情報を与えることで、生産性を向上できる。また顧客とのやりとりを効率化し、現場で常に最適な保守点検を実現できる。

まずはマーケティング分野から

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news064.jpg

2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...

news070.jpg

CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。