OpenStackコミュニティーはソフトウェア定義ネットワーク(SDN)機能の開発を進めている。そのコンポーネントである「Neutron」と「Dragonflow」は、どのような役割を果たすのだろうか。
プライベートクラウド構築ソフトウェア「OpenStack」のネットワーク機能は急速に進化している。新しいスイッチやサービスオプションが次々に登場しており、例えばOpenStackのコアネットワークコンポーネントである「Neutron」は、標準化した交換可能モデルを目指して進化し続けている。これを利用すると、仮想ネットワークの機能を動的につなぎ合わせてカスタマイズしたサービスを提供する「サービスチェイニング」などの高度なネットワーク運用を簡素化できる。
Neutronはネットワーク機能仮想化(NFV)を使用して、物理ネットワークにネットワーク抽象化層を作成する。Neutronではオーバーレイネットワークというカプセル化プロトコルが利用できる。オーバーレイ方式はネットワーク構成の自由度が高まるが、高い演算処理能力を必要とする。
Neutronが使用するネットワークノードは大規模展開におけるボトルネックになるため、OpenStackコミュニティーはこれを解消する「Dragonflow」というサブモジュールを導入した。このSDNコントローラーはOpenStackクラスタの分散仮想ルーターの役割を果たす。DragonflowによるNeutronコードへの影響はわずかだが、これによってスケーラビリティとスピードが向上し、管理が簡単になる。その柔軟なアーキテクチャにより、拡張/縮小するクラスタの仮想LANに対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
VMware製品の永続ライセンスが廃止され、新ライセンスモデルが導入されたことで、多くの企業はITインフラ戦略の再検討を迫られている。本資料では、3つの選択肢のメリットとデメリットを整理し、最適な判断を下すための方法を紹介する。
VMwareの体制変更を機に、IT基盤のクラウド移行を検討する組織が増えつつある。そこでMicrosoft AzureとNutanixを活用した柔軟なインフラ基盤の構築方法や、実際の成功事例を解説。VMwareからの移行を検討中の担当者はぜひ確認してほしい。
仮想化環境の移行は、チームがどれだけ高いスキルを有していても困難を伴う。「今の環境と同じ機能を利用できるか」などのチェック事項も多い。そこで、ベンダーロックインを伴わずに、優れた仮想化テクノロジーへ移行する方法を紹介する。
IT環境の多様化・複雑化に、VMware買収の話が加わって、組織のIT担当者の悩みは増える一方だ。このような状況において、管理運用の簡素化とリスクの軽減をどのように実現すればよいだろうか。
BroadcomはVMware買収後、製品ポートフォリオやライセンス体系に大きな変更を加えた。ユーザー企業はこの変化にどのように対処し、今後のIT戦略、仮想化戦略を検討、構築していけばよいか。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...