iPhone X「Face ID」のセキュリティ懸念は“誇張され過ぎ”「Appleは顔データを収集しない」点もポイント

Appleが新たに発表した顔認証システム「Face ID」について、セキュリティリスクやプライバシー侵害を懸念する声が聞かれる。Face IDの普及に果たして“リスク”があるのか、セキュリティ専門ジャーナリストが解説する。

2017年09月29日 05時00分 公開
[Michael HellerTechTarget]

関連キーワード

Apple | iPhone | iPad | iOS | Facebook | 認証 | 生体認証


図像 顔認証システム「Face ID」を紹介するAppleのWebサイト画像《クリックで拡大》

 政府機関の監視行為に対する懸念が増す今日、「顔認証」という言葉が社会に、ちょっとしたパニックを起こしている。Appleが新たに発表したiPhone最上位機種「iPhone X」に搭載した顔認証セキュリティシステム「Face ID」について、人々の懸念につけこみ、その“リスク”を不当に誇張する評論家さえいる。

不安の裏にある“誤解”とは

 人々が誤解しやすい点の1つは、“Face IDの情報にアクセスができるのは誰か”という認識である。例えば、「Appleがユーザーの顔をスキャンした情報の巨大なデータベースを構築すれば、政府機関が強制的に情報開示を迫る可能性がある」と主張する人がいる。

 しかしAppleは、政府機関に対し、個人向けデバイスのロック解除につながる個人情報の開示をことごとく拒否している。その結果、FBI(米連邦捜査局)は2016年、Appleの指紋認証システム「Touch ID」で保護された容疑者のiPhone内部を閲覧するために、巨額の費用をつぎ込む羽目になった。iPhone Xは、ユーザーの顔をスキャンした情報を、AppleのモバイルOS「iOS」のセキュリティアーキテクチャ「Secure Enclave」に保存する。Appleによれば、Touch IDの指紋情報と同様、iPhoneがそうした情報をクラウドに送信することはない。

「Touch ID」に見るAppleのセキュリティ

ITmedia マーケティング新着記事

news002.jpg

ロシアのbotファームがXを標的に虚偽情報を拡散 どうしてこうなった?
ロシアによる生成AIとソーシャルメディアを使った世論操作が活発化している。標的とされ...

news075.png

Z世代の告白手段は「直接」が大多数 理由は?
好きな人に思いを伝える手段として最も多く選ばれるのは「直接」。理由として多くの人は...

news100.jpg

日本はなぜ「世界の旅行者が再訪したい国・地域」のトップになったのか 5つの視点で理由を解き明かす
電通は独自調査で、日本が「観光目的で再訪したい国・地域」のトップとなった要因を「期...