生体認証“絶対安全論”は大きな間違いだった?特選プレミアムコンテンツガイド

パスワード認証の限界論が広がるにつれて、認証の在り方を変える技術として期待を集める生体認証。ただし他の多くの技術と同じく、生体認証は万能ではない。

2017年05月26日 12時00分 公開
[TechTargetジャパン]
生体認証“絶対安全論”は大きな間違いだった?

 ID/パスワード認証の課題を解決する技術として期待を集めるのが、網膜や虹彩、静脈などの生体を認証要素として用いる生体認証だ。生体認証であれば、パスワードのようにサービスごとに複雑な文字列を覚える必要がなく、忘れてしまったり、付箋に書いて第三者に盗み見られたりする恐れがない。スマートフォンやノートPCといった身近なデバイスに生体認証が備わるようになり、導入のハードルも下がってきた。

 とはいえ生体認証は万能ではない。例えば現時点では、正当なエンドユーザーであっても、別のエンドユーザーだと認識してしまう可能性はゼロではない。生体要素の複製は極めて困難だが、全く不可能というわけではない、という問題もある。実際、録音した正規エンドユーザーの音声で音声認証を突破できるケースがある他、最近では3次元(3D)の仮想現実(VR)モデルを使って、顔認証システムをパスできることを研究者が実証した例がある。

 生体認証は、本当にパスワード認証を置き換えることができる技術なのか。生体認証に関するTechTargetジャパンの人気記事を再構成した本資料で検証する。

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