アプリケーション管理ソフトウェアは事業継続とセキュリティのための必需品だ。そうしたソフトウェアがなければ、パッチ適応を見落として企業のビジネスを脅かす事態になりかねない。
アプリケーション管理を手作業で実施するのはもはや現実的ではない。企業は続々とアプリケーション管理ソフトウェアを導入している。
エンタープライズ向けアプリケーションは、常に統一された、最新の仕組みを使っているとは限らない。例えばOSの標準機能を使うネイティブアプリケーション、旧環境でしか動作しないレガシーアプリケーション、クラウド環境上で動作するアプリケーションなどさまざまだ。トラブルシューティングやパッチの適応方法もそれぞれ異なるため、IT管理者の負担は大きい。IT管理者は、諦めてアプリケーション管理に相当の労力を注ぎ込むか、ニーズに沿った自動管理製品を見つけなければならない。
「自動化を一切使わないなんて、それは悪夢でしかない」と米ミズーリ州スプリングフィールド市の上級システム管理者ケビン・ディル氏は語る。
Windows環境に限定してみても、アプリケーションの種類はさまざまだ。サードパーティー製のアプリケーションや、サポートが終了してしまっているレガシーアプリケーション、最新のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を必要とするモダンアプリケーションなど。動作環境を例に見てみると、モダンアプリケーションはデータの最小構成が64bitのプロセッサ(CPU)で動作するが、多くのレガシーアプリケーションは32bitのプロセッサで動作する。中には16bitのプロセッサでしか動作しないものもある。
企業内にホスティング(自社のサーバで動作)しない、SaaS(Software as a Service)型アプリケーションという形式もある。Webブラウザを使ったサービスが提供されることが一般的なため、全エンドポイント(末端の端末)について1台1台の更新作業をしなくても最新のバージョン、もしくはパッチが適応済みのサービスを利用できるという利点がある。しかし、更新のタイミングなどはサービス提供ベンダーが管理しているため、企業ではほとんどコントロールできないという課題がある。
IT管理者は、これらの動作環境が異なるアプリケーションを一元的に管理しなければならない。
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