企業のWindows Server管理者には、データセンターの管理者と同様に、システム全体のパフォーマンスを向上させるための定期メンテナンスとアップグレードのスキルが求められる。
IT管理者にとっては、仮想化とクラウドの導入によりITの展望が劇的に変化している。コンテナの急増により、一般的なサーバ管理者としてのIT管理者の役割がやや不明確になっている。自分の役割ではないと突き放してもよいが、急速に広がる変化を受け入れ、リスクを取り除く方に力を注いでみてはいかがだろうか。
本稿ではMicrosoftの「Windows Server」関連の5つのテクノロジーを紹介する。これらのテクノロジーによってシステム稼働の負荷を軽減し、ビジネスを後押しできるだろう。
Windows Server自体と、データセンターやクラウドでのその使用方法には大きく5つの変化が起きている。IT管理者は、この5つのスキルの熟練度向上に時間をかけるべきだ。これらのスキルは時がたつにつれ、右肩上がりにその重要性が増すことになる。
Microsoftの「PowerShell」は単なるスクリプト言語にとどまらない。タスク自動化を支援するフレームワークとしてWindows管理の基本となる。また、同社の「Microsoft Azure Stack」や「Project Honolulu」といったサーバ管理ツールでも活用されている。PowerShellはWindows Serverを管理する必須のインタフェースといえるだろう。なお、Microsoft Azure StackはオンプレミスでAzureサービスを実行する仕組みで、Project Honoluluはハイブリッド環境に適応したブラウザベースのサーバ管理ツールだ。
多くのサードパーティーベンダーがこのツールと連携するよう設計したスナップイン(部品)を用意している。そのため、PowerShellはWindowsと多数のエンタープライズアプリケーションの両方に対応するインタフェースになる。さらに、ハードウェアインフラ用のインタフェースとしても利用できる。このような共通の結び付きもあって、PowerShellは管理者による大規模な自動化の取り組みを後押しする。
メニューを次々とクリックしてタスクを完了する時代は終わった。IT部門では管理者が複数回行うタスクは全て自動化すべきだという主張が声高に唱えられている。
IT管理者はありとあらゆる作業を自動化すべきなのだ。重要なのは時間の節約だけではない。自動化は、サービスとアプリケーションを、顧客に対して迅速かつ欠点のない方法で提供することができる。これまでの管理者がどれほど優秀だったかは関係なく、自動化した定型作業が業務を効率化するだろう。
自動化手順はPowerShellスクリプトのようにシンプルなものもあれば、Linuxディストリビューションを製造、販売するRed Hatの「Ansible」や企業のITインフラ管理を支援するPuppet Labsの「Puppet」などのオープンソースの構成管理ツールを使った複雑なものもある。セルフサービスポータル環境(ユーザー自身が必要な申請をWebページから実施する環境)に求められるのは、管理者が手動で介入する必要のない統制された環境だ。1台または多数のサーバを導入、管理、監視するのが一般的だ。自動化ツールは管理者の介入を極力排除した環境の実現を支援する。
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