一般的に「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)といえば、サーバとストレージなど仮想環境の構築に必要な機器をまとめた一体型製品を指す。実はHCIには、アプライアンスでの導入が前提となる製品と、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)が前提となる製品の2種類があり、それぞれ特徴や用途が異なる。
前者は「ハイパーコンバージドインフラシステム」(HCIS)と呼ばれ、後者は狭義の意味でのHCIとなる。企業の目的に合わせて、具体的に導入を検討しようとすると、結局どちらのHCIを選べばよいか判断に困ることがある。
そこで本連載では、HCIとは何かをあらためて解説し、製品選定の指針を紹介する。第1回となる今回は、HCIの歴史を振り返りながら、狭義のHCIとHCISの違いについて解説しよう。
今までの企業のITインフラ管理は、情報システム部門に所属する複数のスタッフが担当し、システムの機能ごとに分担しているケースが多く見られた。つまりサーバ管理、ストレージ管理、ネットワーク管理で担当が分かれていて、それぞれが責任を持って自分の担当する機能を保守、運用しているイメージだ。
昔はこれで問題なかったが、サーバ仮想化技術が国内で普及し始めると、それぞれの責任範囲が重なる状況になった。サーバの仮想化によってシステムは複雑化し、自身の担当ではない領域についてもきちんと把握する必要が出てきた。
具体的には容量や性能の見積もり(サイジング)において、顕著にその問題が見られる。
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