Google「Glass」がビジネス仕様で再復活 太めのフレームでより眼鏡らしくスマートグラス「Glass Enterprise Edition 2」が登場

ビジネス向けの「Glass Enterprise Edition 2」は、従来モデルと比べてパフォーマンスやバッテリー持続時間、カメラ品質を向上させ、スタイルも一新した。

2019年06月16日 08時30分 公開
[Sabrina PolinTechTarget]
画像 Glass Enterprise Edition 2の外観。Smith Opticsと開発した“安全フレーム”が特徴的(出典:Googleの製品紹介ページ)《クリックで拡大》

 Googleが2013年に、同社初の拡張現実(AR)向けヘッドマウントディスプレイ(HMD)として、スマートグラスの「Glass」を開発者向けにリリースしてからほぼ6年。同社は最新モデルとなる「Glass Enterprise Edition 2」を披露した。法人向けのARスマートグラスとしては2017年に投入した「Glass Enterprise Edition」の後継に当たり、今回の新モデルではパフォーマンスやバッテリー持続時間、カメラ品質、スタイルの向上をアピールする。

 Glass Enterprise Edition 2でまず特筆すべきは、QualcommのHMD向けSoC(統合型プロセッサ)「Snapdragon XR1 Platform」を採用している点だ。Googleによると、新しい人工知能(AI)エンジンと、10ナノアーキテクチャをベースとした1.7GHzのクアッドコアCPUを搭載したSnapdragon XR1 Platformは、電力をセーブしながらパフォーマンスを向上させる。

 Googleは、高速充電と全体的なバッテリー持続時間の向上を目的として、Glass Enterprise Edition 2にUSB Type-Cポートを設置。1回の充電で8時間使用できるようにした。Glass Enterprise Edition 2はBluetooth 5とIEEE 802.11acによる通信が可能。カメラの解像度は8Mピクセルで、画面解像度は初代Glassと同じ640×360ピクセルだ。

 開発も容易になった。Glass Enterprise Edition 2はOSに「Android Oreo」を採用し、ユーザーが現在使っているAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)やサービスを簡単に統合できる。Googleが企業向けに提供するデバイス管理の仕組み「Android Enterprise」も利用でき、ユーザーによる遠隔管理を可能にした。デバイスをなくしたり盗まれたりした場合に無効にできる点が、特に役に立つ。

黒く太いフレームはSmith Opticsと開発

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