2021年05月28日 08時00分 公開
特集/連載

IBMのロードマップで見る、量子コンピュータ実現のステップ何が課題で、何が実現しているのか

当然ながら、量子コンピューティングを実現するには量子コンピュータとそこで実行するアプリケーションを開発する必要がある。従来型コンピュータとは全く異なるそれらを扱えるようにするIBMの取り組みとは。

[Cliff Saran,Computer Weekly]
iStock.com/Artystarty

 IBMが1000量子ビットの量子コンピュータという目標に向かう取り組みの一部を発表した(「IBMが百万超の量子ビットプロセッサ実現のロードマップを公開」参照)。

 IBMが示した取り組みの中には、量子アルゴリズムの予備的な結果を研究者が検証できるようにする新たな技法が含まれる。研究者は、この結果を使ってアルゴリズムを継続的に改良できる。これにより量子ソフトウェアは微調整が容易になり、はるかに正確になる。量子プログラマーはより洗練されたアルゴリズムを開発できるようになる。

 ジェリー・チョウ氏(IBM Quantumの量子ハードウェアシステム開発部門ディレクター)によると、IBMは量子コンピューティングに幅広い開発者コミュニティーを引き付けようとしているという。

 チョウ氏は、IBMの取り組みには機器の動作を制御するためのベースレイヤーの構築が含まれていると言う。ベースレイヤーは、従来型コンピュータのカーネル開発者が使うAPIにやや似ている。量子の世界では、この基本層は量子ビットの回転や量子コンピュータと従来型コンピュータ間のシームレスなネットワークの構築といった概念を意味する。

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