メタバースにおけるハラスメントを防止するために、MicrosoftとMetaはVRサービスのハラスメント対策機能を強化した。具体的な機能を説明する。
2022年2月、MicrosoftとMeta Platformsは仮想空間「メタバース」におけるハラスメント対策を強化する方針を発表した。対象となるのはMicrosoftの「AltspaceVR」、Metaの子会社Facebook Technologiesが開発した「Horizon Worlds」「Horizon Venues」といった、メタバースを実現するVR(仮想現実)サービスだ。今回のアップデートにより、アバター(エンドユーザーの代わりとなる仮想キャラクター)同士が一定の距離よりも近くに接近できないようにすることで、セクシュアルハラスメントなど、エンドユーザー間のハラスメントを防止しやすくする。
Microsoftが、いずれ企業向けコミュニケーションツールでメタバースの利用が一般化すると期待しているのであれば、今回導入した安全対策は一層重要なものになる。ユーザー企業は、コミュニケーションツールによるハラスメントの誘発を危惧しているからだ。
ハラスメントを抑止するために、MicrosoftはAltspaceVRのソーシャルハブ(エンドユーザーが自由に参加して交流できる公共空間)を閉鎖する。エンドユーザーがAltspaceVRで開催されるイベントに初めて参加する際、自動的に音声をミュートするようにもする。
Facebook TechnologiesはHorizon WorldsとHorizon Venuesに、4フィート(約1.2メートル)の「Personal Boundary」(個人境界線)を導入する。Horizon WorldsとHorizon Venuesにはもともと、あるアバターの手が別のエンドユーザーのアバターに近づき過ぎると、その手が消えるというハラスメント防止機能があった。「今回の個人境界線はそれを強化する機能だ」と、同社でバイスプレジデントを務めるビベック・シャーマ氏は説明する。
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