メタバースでのセクハラを防げ――MicrosoftとMetaが本気で対策「ビジネス向けメタバース」の光と影【後編】

メタバースにおけるハラスメントを防止するために、MicrosoftとMetaはVRサービスのハラスメント対策機能を強化した。具体的な機能を説明する。

2022年04月26日 08時15分 公開
[Mike GleasonTechTarget]

 2022年2月、MicrosoftとMeta Platformsは仮想空間「メタバース」におけるハラスメント対策を強化する方針を発表した。対象となるのはMicrosoftの「AltspaceVR」、Metaの子会社Facebook Technologiesが開発した「Horizon Worlds」「Horizon Venues」といった、メタバースを実現するVR(仮想現実)サービスだ。今回のアップデートにより、アバター(エンドユーザーの代わりとなる仮想キャラクター)同士が一定の距離よりも近くに接近できないようにすることで、セクシュアルハラスメントなど、エンドユーザー間のハラスメントを防止しやすくする。

MicrosoftやMetaが実現 メタバース内のハラスメント対策とは?

 Microsoftが、いずれ企業向けコミュニケーションツールでメタバースの利用が一般化すると期待しているのであれば、今回導入した安全対策は一層重要なものになる。ユーザー企業は、コミュニケーションツールによるハラスメントの誘発を危惧しているからだ。

 ハラスメントを抑止するために、MicrosoftはAltspaceVRのソーシャルハブ(エンドユーザーが自由に参加して交流できる公共空間)を閉鎖する。エンドユーザーがAltspaceVRで開催されるイベントに初めて参加する際、自動的に音声をミュートするようにもする。

 Facebook TechnologiesはHorizon WorldsとHorizon Venuesに、4フィート(約1.2メートル)の「Personal Boundary」(個人境界線)を導入する。Horizon WorldsとHorizon Venuesにはもともと、あるアバターの手が別のエンドユーザーのアバターに近づき過ぎると、その手が消えるというハラスメント防止機能があった。「今回の個人境界線はそれを強化する機能だ」と、同社でバイスプレジデントを務めるビベック・シャーマ氏は説明する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news061.jpg

マーケターの87%は自分の仕事が生成AIなどのテクノロジーに取って代わられることを懸念――Gartner調査
Gartnerがマーケティング人材に関する調査を実施。環境的不確実性と技術的複雑性の中で、...

news058.jpg

Z世代が旅に求める「令和的非日常」とは?
JTBコミュニケーションデザインと伊藤忠ファッションシステムが、Z世代の旅に関する意識...

news094.jpg

電通が「AI×クリエイティブ」の強みを生かしたビジネスコンサルティングサービスを提供開始
電通は「AI×クリエイティブ」で企業の事業やサービスの開発を支援する新サービス「AIQQQ...