「2進法」と「16進法」はどう使い分けるのかエンジニアが知っておきたい「2進法」と「16進法」【第5回】

2進法や16進法はコンピュータの基礎を成す記数法だ。それぞれどのような場面で活用の機会があるのか。

2022年05月27日 05時00分 公開
[Bob ReselmanTechTarget]

 コンピュータが2進法で表現する数値の桁数を「ビット」(bit)、複数のビット(通常は8bit)を「バイト」(B)と呼ぶ。1Bを構成する8bitの数値は、1桁または2桁の16進法の数値で表せる。

2進法と16進法はこう使う

 例えば1B中の先頭4つのビットが0(オフ)、後方4つのビットが1(オン)である数値は、2進法では「00001111」になる。一方16進法で表すと「f」になる。1バイトの中の8つのビットが全て1の場合、2進法では「11111111」、16進法では「ff」だ。

 16進法でバイト値を表すことは、さまざまな場面で役立つ。例えばデータをバイト列で表現する「シリアライゼーション」を実現する場合、開発者は頻繁に16進法を使用することになる。シリアライゼーションを実現する仕組みには、データフォーマット「Protocol Buffers」や、フレームワーク(アプリケーションの基礎的なテンプレートと実装に必要なプログラム部品をまとめたもの)「Apache Thrift」などがある。その中で、値をビット単位で表現するときには2進法を使う。


 2進法と16進法を理解し、数値を変換できることは、開発者にとって有用なスキルだ。コンピューティング技術が発展する中で、現時点はビットやバイト単位での演算を実施することがなくても、いつかそのスキルが役立つ日が来る可能性がある。

TechTarget発 エンジニア虎の巻

米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...