インフラの需要は堅調である一方、PCやサーバの部品不足の状況は続いている。Dell Technologiesも部品不足の影響を受けている。ただし同社はある理由から、「供給できない事態」を回避できているという。
PCやサーバの部品不足の状況が続いている。そうした中でも、データセンターへの投資は堅調だ。調査会社IDCのレポートによると、2021年のクラウドインフラへの投資は前年同期比8.8%増の約739億ドルだった。同様にクラウドインフラ以外のデータセンターにおける2021年の投資は、同4.2%増の514億ドルだった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック(世界的大流行)の影響で、企業が支出を控える時期があった。だがその後はインフラに対する需要が戻り、「非常に堅調に推移している」とDell Technologiesの副会長兼COO(共同最高業務執行責任者)、ジェフ・クラーク氏は語る。
部品不足のあおりはDellも受けているという。だが同社が発表した2023年第1四半期(2022年2月~2022年4月)の業績に、部品不足によるマイナスの影響は見られなかった。クラーク氏によれば、これにはある理由がある。
Dellの2023年第1四半期の業績では、法人向けPCの売上高が前年同期比で約22%の増加、同様にサーバは約16%、ストレージは約9%の増加となった。「他社と同様に、当社も中国の港湾閉鎖による部品供給問題の影響を受けている」とクラーク氏は語る。
顧客への製品供給を継続するため、Dellは代替のサプライチェーンを見つける必要に迫られたという。「法人顧客が当社に来るのは、当社が代替のサプライチェーンを使って約束通り供給できることを知っているからだ」(クラーク氏)
Dellの2023年第1四半期の売上高は約261億ドルで、前年同期比で約16%の成長となった。第2四半期以降も成長を継続できるとクラーク氏はみている。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
データ生成デバイスの進化・多様化により、保存すべきデータ容量は急増した。その管理においては、コストとパフォーマンスのバランスが課題となっている。解決策の1つとして注目される「HPSS」の効果について、導入事例を紹介したい。
業務のデジタル化が進み、データ量やワークロードが増大していた大阪府農協電算センター。それによりインフラの負荷が高まり、性能を向上させることが喫緊の課題になっていた。本資料では同社がどのようにインフラを移行したのか解説する。
AIでは構造化データの活用が進む一方、クラウド普及に伴いデータの分散化が加速している。この状況下で課題となるのが、レガシーストレージの存在だ。本資料では、構造化データに適したストレージ戦略を紹介する。
データ環境の急変は、企業のストレージ課題を複雑化させている。性能や拡張性、データ保護、分散環境の一元管理、コスト最適化など、自社の課題に合わせた製品・サービスをどう見つければよいのか。それに役立つ製品ガイドを紹介したい。
構造化データ/非構造化データの両方を適切に処理する必要がある今、エンタープライズデータストレージには、より高度な要件が求められている。こうした中で注目される、単一障害点のないAI主導の分散型ストレージプラットフォームとは?
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...