DellのPCが部品不足でも売れまくり 繰り出した“ある秘策”とはサプライチェーン崩壊の危機【前編】

PC市場では部品不足が続き、ベンダーが需要に応えられない状況が見込まれる。それにもかかわらず、Dellの販売には負の影響が出ていない。同社はどのような“奥の手”を使っているのか。

2022年07月16日 10時00分 公開
[Yann Serra, Antony AdsheadTechTarget]

関連キーワード

Dell(デル) | ビジネスPC | サーバ


 PCやサーバの部品不足の状況が続いている。調査会社IDCは2022年4月、PCの世界の出荷台数は2022年第1四半期(1月〜3月)に前年同期比で約5.1%も落ち込んだという調査結果を出した。ITベンダーが直面するのは、PCやサーバを「供給できない事態」に陥る可能性だ。ところが“ある理由”から、Dell Technologiesは違った。

PC部品不足の中、Dellが繰り出した“秘策”とは?

 部品調達が困難な状況が続いているにもかかわらず、Dellのサーバとストレージ、PCの売り上げは増大した。同社の2023年第1四半期(2022年2月〜2022年4月)の業績では、法人向けPCの売上高が前年同期比で約22%の増加となった。同様にサーバは約16%、ストレージは約9%の増加だった。

 PC業界全体が需要に応え切れなくなっている中、Dellの事業は驚くほどうまくいった。同社幹部はその理由について「部品の代替サプライチェーンを利用したからだ」と説明している。アナリストは、ハードウェアとソフトウェア、幅広い周辺機器を一通りラインアップしていることがDellの法人向けPC事業の強みだと分析する。

 法人向けPCがけん引し、Dellの2023年第1四半期の売上高は、前年同期比で約16%増の約261億ドルとなった。このうち法人向けPCは約120億ドル、PCを含むコンシューマー向け製品は約35億ドルを占めた。

 PCだけではなく、サーバやストレージを扱うインフラ分野でもDellの業績は好調だった。同社のインフラ分野の売上高は前年同期比で約16%増の約93億ドルとなり、過去最高を記録した。内訳はストレージが約42億ドル、サーバおよびネットワークが約50億だった。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news135.png

インターネットの利用環境、女性の66%は「スマホのみ」――LINEヤフー調査
LINEヤフーが実施した2023年下期のインターネット利用環境に関する調査結果です。

news108.png

LINEで求職者に合った採用情報を配信 No Companyが「チャットボット for 採用マーケティング」を提供開始
就活生が身近に利用しているLINEを通して手軽に自社の採用情報を受け取れる環境を作れる。

news102.jpg

GoogleがIABのプライバシーサンドボックス批判に猛反論 完全論破へ42ページのレポートを公開
Googleは、米インタラクティブ広告協会から寄せられた批判について「多くの誤解と不正確...