HDDやSSDには特に異常がないのに、なぜか「Windows 10」搭載PCのデータ読み書き速度が遅くなることがある。その原因とは何なのか。具体的な対処法とは。
MicrosoftのクライアントOS「Windows 10」を搭載したPCで、処理速度低下をはじめとするパフォーマンス問題が発生した場合、どのように対処すればよいのだろうか。パフォーマンスに関する主要な5つの問題のうち、5つ目の要因と対処法を説明しよう。
Windows 10搭載PCでデータの読み込みや書き込みが遅くなった場合、まずはHDDやSSDといったドライブの自己診断機能「S.M.A.R.T.」(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)を使って、ドライブの診断を実行するのが基本的な対処法だ。それでも明確な問題が判明しない場合、故障といったドライブの物理的な問題ではなく、ドライブ内に発生した過剰なごみやデータの断片化が原因となっている可能性がある。
IT管理者はドライブ内のごみをなくし、断片化を解消するために、以下に示す4つのツールや手段を利用できる。
ディスククリーンアップを実行すると、過去のWindowsアップグレード時に発生した一時ファイルがドライブに残っている場合、25GB〜30GBのデータを削除できることがある。ドライブの最適化はドライブ内のデータを削除しないものの、データの保存構造を整理してデータの読み書き速度を改善する。
DISMを実行すると、孤立したシステムファイルを「WinSxS」フォルダから削除できる。WinSxSフォルダは、Windowsのカスタマイズと更新に必要な機能をまとめた「Windowsコンポーネントストア」のファイルを格納するフォルダだ。RAPRは、古くなって使われなくなったドライバを削除できる。
上記を合わせて実行すると、起動ドライブ/システムドライブで50GB以上のドライブ容量を確保できることがある。これによって全般的なデータ読み書き速度だけではなく、更新プログラムの適用やアップグレードの高速化が見込める。
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