「Windows 10」搭載PCを快適に利用できるかどうかを左右する要素に、CPU利用率がある。どのような使い方をしていると、CPU利用率が高まりやすいのか。どうすればCPU利用率を抑えることができるのか。
クライアントOSとしてMicrosoftの「Windows 10」を搭載するPCの利用時に、処理速度などのパフォーマンスに関する問題が発生した場合、どのように対処すればよいのだろうか。パフォーマンスに関する主要な5つの問題のうち、2つ目の要因と対処法を説明しよう。
Windows 10のシステム監視ツール「タスクマネージャー」(Task Manager)は、「詳細」(Details)タブの「CPU」欄で、プロセス(「Windows」におけるプログラムの実行単位)ごとのCPU使用率を表示する。例えばCPU欄の数値が「50」(CPU使用率50%)以上の項目はチェックする価値があり、「80」(CPU使用率80%)以上の場合はほとんどの状況で注意を要する。
バックアップをはじめとする、CPUやディスクの集中動作を伴う作業でも、通常はCPUにそれほどの負荷はかからない。起動ドライブやシステムドライブのバックアップ時でも、1個のプロセスでCPU使用率が15%を超えることはめったにない(画面2)。
CPU使用率が高いプロセスへの対処は、困難が伴うことがある。通常はIT管理者が一般的な保守作業を一通り実行し、考えられる原因を排除する。主な保守作業は以下の通りだ。
第6回は3つ目のパフォーマンス問題について、その要因と対処法を解説する。
記事公開当初、本文最終行で「第5回は」と記載していましたが、正しくは「第6回は」です。おわびして訂正します。本文は修正済みです。
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