Windows 10の社用PCが“このスペック”以下なら仕事にならない?Windows 10パフォーマンス問題「5つの対処法」【第3回】

ビジネスで利用するPCが快適に利用できないと、生産性に悪影響を及ぼす。どの程度のスペックであればよいのだろうか。ビジネス向け「Windows 10」搭載PCが満たすべき、最小限のスペックを探る。

2022年07月17日 08時30分 公開
[Ed TittelTechTarget]

 Microsoftは「Windows 10」のシステム要件を公開している。システム要件を満たすPCであれば、Windows 10を動作させることは可能だ。ただしシステム要件をわずかに上回る程度のPCでは、エンドユーザーは快適に利用できず、生産性にも影響しかねない。特に会社支給のPCなど、ビジネスで利用するPCであれば、エンドユーザーがストレスを感じずに利用できるだけのスペックが必要だ。

このスペック以下のPCは仕事にならない?

 ビジネス用のWindows 10搭載PCは、以下のスペックを満たすことが望ましい。

  • OS
    • 64bit版のWindows 10
  • CPU
    • Intel「Intel Core i5」シリーズまたは「Intel Core i7」シリーズの4コア以上搭載モデル
  • メモリ
    • 容量8GB以上
      • より快適に使いたい場合は、容量16GB以上になるようにメモリモジュールを増設する。
  • ストレージ
    • 容量256GB以上
      • より快適に使いたい場合は、形状規格「M.2」およびストレージインタフェース規格「NVM Express」(NVMe)に準拠し、レーン(データ伝送路)の使用数3本(x3)以上のストレージを選択する。

 古いPCでWindows 10を快適に動作させるためには、メモリモジュールの増設によって8GBまたは16GB程度のメモリ容量を確保し、起動ドライブをストレージインタフェース規格「SATA Revision 3.x」のSSDにアップグレードするとよい。そうしたアップグレードのコストは300ドル以下で済むこともある。メモリとSSDのコスト比率は、50対50から70対30の間が目安だ。

 処理速度といったPCのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、Windows 10を常に最新の状態に保ち、余分なファイルがない状態にすることが望ましい。IT管理者が常にドライバやアプリケーションを更新しておけば、Windows 10搭載PCは総じて快適に動作する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...