Microsoftは2022年6月13日(米国時間)に、Web会議機能を持つユニファイドコミュニケーション(UC)システム「Microsoft Teams」のアップデートを発表した。AI(人工知能)技術に基づくエコーキャンセル機能をはじめ、Web会議の音質を改善する幾つかの機能を加えた。同社はこれらの機能によって、Web会議の“気まずい中断”を減らすことができると見込んでいる。
Microsoftの説明によると、このエコーキャンセル機能は吸音の少ない場所で発生しがちなエコーに対処する。広い部屋ではWeb会議中の従業員のマイクに、室内で反射した音が入り、他の会議参加者からその従業員の声が聞こえにくくなることがある。ノイズ抑制機能があれば、エンドユーザーは周囲の環境を気にせずに済む。
テレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」が普及するにつれて、Web会議ツールベンダーは「さまざまな環境条件に適応しなければならなくなる」と、調査会社TECHnalysis Researchのアナリスト、ボブ・オドネル氏は指摘する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が始まったばかりのころ、ほとんどのテレワーカーは落ち着いた静かなスペースを使ってWeb会議をしていた。だがオフィスへの復帰や出張の再開に伴い、Web会議に最適な場所を見つけられない場面も目立つようになってきた。ある日は自宅で、次の日はエコーが気になる広い会議室で、また別の日はシェアオフィスからWeb会議をする、といった環境の変化が日常になった。「こうした状況では、ソフトウェア側にノイズ除去があるかどうかが非常に重要になる」とオドネル氏は説明する。
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