Salesforceは「Heroku」の無償プランを廃止した一方、Render ServicesはHerokuの競合である「Render」の無償プランを提供し続けている。Heroku無償プランからRenderへの移行は現実的なのか。利点と課題を整理する。
SalesforceのPaaS(Platform as a Service)群「Heroku」が無償プランを廃止したことを受け、ユーザー企業は利用するPaaSの再検討を迫られている。ユーザー企業はHerokuの有償プランを契約するだけではなく、他のPaaSの無償プランに乗り換えることも可能だ。無償プランを用意しており、Herokuと似た機能を持つPaaSは幾つかある。
Render Servicesの「Render」は、Webサイトやアプリケーションの迅速な構築を支援するPaaSだ。静的なWebサイト開発やIaC(Infrastructure as Code:プログラムによるインフラ管理)、自動リソース割り当てなどの機能を搭載する。UNIX系OSのジョブ管理ツール「cron」のジョブを設定することも可能だ。
Herokuを競合サービスとして捉えるRender Servicesは、Renderの応答の速さや料金の安さをアピールしている。ただしRenderで小規模なアプリケーションを稼働させたときと同等の応答速度が、必ずしも大規模のアプリケーションで得られるとは限らない。
Render Servicesは、Herokuの無償プラン廃止に伴い、Renderのシェアを拡大させるべく態勢を整えている。RenderはかつてのHerokuのように、必要最低限の機能を無償で提供する。無償プラン「Individual」のユーザー企業は、Renderのインスタンス(仮想サーバ)を1カ月当たり500分利用できる。ただしデータ送信は100GBまでの上限があり、それを超えると追加料金が掛かることに注意が必要だ。
第8回は、Vercelの同名PaaSを紹介する。
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