「Heroku」の無償プランが廃止となった。無償プランを使っていたHerokuユーザーにとって、無償プランのある他のPaaSに乗り換えることが選択肢の一つとなる。こうしたPaaSの中から「Back4App」を取り上げる。
Salesforceは(Platform as a Service)群「Heroku」の一部サービスで提供していた無償プランを廃止した。対象のHerokuサービスを利用していたアプリケーション開発チームが、今後も同じHerokuサービスを利用するには、有償プランを契約する必要がある。
「いまさら利用料金を払いたくない」というHerokuユーザーのために、複数のPaaSベンダーが代替PaaSの無償トライアルを用意したり、特定のPaaSを無償で提供したりしている。Herokuサービスの無償プランの代替策になり得る、一部または全部の機能を無償で利用可能なPaaSを取り上げる。
Back4Appの同名PaaSは、Webサービスやモバイルアプリケーションを開発するための「Backend as a Service」(BaaS)と、コンテナの構築や実行のための「Container as a Service」で構成される。BaaSはデータベース、プッシュ通知などの機能を提供する。
BaaSの無償プランでは、ユーザー企業は1カ月につき、構造化データを保存するデータストレージを250MB、画像などの非構造化データを保存するファイルストレージを1GB利用できる。有償プランでは、世界各地域の幾つかのリージョン(地域データセンター群)から選択可能だ。無償プランでは米国リージョンのみが利用可能なことに注意する必要がある。
第5回は、PaaSを構築するためのオープンソースソフトウェアの「CapRover」と、Fly.ioの同名PaaSを紹介する。
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