Macを「Active Directory」(AD)で管理できるようにする方法はこれだActive Directoryで「Mac」を管理する方法【中編】

Microsoftの「Active Directory」を使ってAppleの「Mac」を管理する――。この“意外”な組み合わせによる管理方法を実現するには、どうすればいいのか。

2023年07月09日 10時30分 公開

 MicrosoftのID・アクセス管理システム「Active Directory」(AD)は、同社のクライアントOS「Windows」を搭載したPCはもちろん、実はAppleのクライアントデバイス「Mac」を管理するためにも利用できる。MacをADで管理する具体的な方法とは。

実は難しくない「ADでMacを管理する方法」

 ADを使ってMacを管理することは、それほど難しいことではない。条件として、MacユーザーにADのドメイン(デバイスやエンドユーザーの管理範囲)に参加するための資格情報を付与することが必要だ。ADとMacの連携が完了すれば、Windows搭載PCと同様、ADがMacのオブジェクト(登録済みのデバイスやユーザーの情報)を自動的に作成する。例外は該当するMacのオブジェクトが、既にAD内に存在する場合のみだ。

 MicrosoftはもともとWindowsを搭載するPCやサーバ向けに、ADを開発した。そのためADでMacを管理する際には、一部の管理機能が使えないといった問題が発生し得る。こうした問題を避ける方法としては、企業がMacに関するADのスキーマ(オブジェクトの定義情報)を拡張する手がある。

 スキーマの拡張には、一定のスキルを持つ人材の確保が必要になる。そのため特にMacの台数が少ない企業では、費用対効果が高い方法とは言えない。MacのOSである「macOS」のコマンド群を使えば、スクリーンセーバーのアイドル時間の設定や言語設定といったことが可能だ。


 後編は、ADのドメインに組み込んだMacの管理方法をより詳しく見る。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...