無線LANの業界団体WBAは、プライベート5Gの利用が広がっても、企業は引き続きWi-Fiを使うという見解を示す。WBAのトップは、プライベート5Gの活用推進に必要なポイントをどう考えているのか。
無線LANの業界団体であるWireless Broadband Alliance(WBA)は、企業がモノのインターネット(IoT)を活用するために2つのネットワークが重要だと考えている。無線LAN規格「Wi-Fi 6」の拡張版である「Wi-Fi 6E」と、「5G」(第5世代移動通信システム)をユーザー組織が自営網として利用できる「プライベート5G」だ。
WBAは、Wi-Fi 6Eとプライベート5Gのネットワークインフラを統合することで、企業のIoT活用が期待できるとしている。この考え方を、WBAのトップはどう分析しているのか。
WBAのCEOティアゴ・ロドリゲス氏によれば、端末が直接ネットワークに接続するためのアクセスネットワークが重要になる。企業のネットワーク構成は、Wi-Fiやイーサネットといったさまざまなアクセスネットワークを利用するために時間をかけて改良されてきており、複雑だ。
企業はプライベート5Gを利用して、何らかのアプリケーションを利用したいはずだ。そのアプリケーションをWi-Fiやイーサネットなど他のアクセスネットワークでも利用できるようにすることが、プライベート5G成功に欠かせないという。「プライベート5Gを利用する場合は、既に企業内に導入されている他のアクセスネットワークのインフラを迅速かつコスト効率良く活用できる」とロドリゲス氏は述べる。
WBAはプライベート5GとWi-Fiの関係について、調査を継続する。2023年5月に発行したレポート「Private 5G and Wi-Fi Convergence: Key use cases and Requirements」では、Wi-Fiとプライベート5Gの導入および統合についての青写真を示した。次回の調査は、2023年の後半を目標に、Wi-Fiとプライベート5Gの導入時のガイドラインや、先行事例を報告する計画だ。
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