自組織専用の5Gを利用できる「プライベート5G」。そのネットワークさえあれば、無線LANは不要なのか。無線LANの業界団体が、この疑問に答える調査結果を発表した。
「5G」(第5世代移動通信システム)をユーザー組織が自営網として利用できる「プライベート5G」の利用が広がっている。自組織で扱う無線ネットワークとしては、「Wi-Fi」の製品認証プログラム名で知られる無線LANが定番だ。
プライベート5Gがあれば、Wi-Fiは不要なのか。この疑問に答えるため、無線LANの業界団体Wireless Broadband Alliance(WBA)はWi-Fiとプライベート5Gの関係を調査した。
WBAはプライベート5GとWi-Fiに関する調査を実施し、「Private 5G and Wi-Fi Convergence: Key use cases and Requirements」というレポートを2023年5月に発行した。WBAのメンバー企業Cisco SystemsとHewlett Packard Enterprise(HPE)傘下のAruba Networksが中心となってレポートを作成した。
同レポートが報告した主な内容は以下の通りだ。
この内容が示唆するのは、プライベート5Gを導入するからといってWi-Fiを捨てる必要はないということだ。
同レポートは、Wi-Fiとプライベート5Gのネットワークインフラを統合することが重要だと指摘する。統合すれば、ユーザー組織のIT管理者は、ローミング(異なるネットワークへ接続を切り替えること)の管理から解放される。
Wi-Fiのユーザー組織はIDや認証、ポリシーを管理する仕組みを既に導入している。同レポートは、プライベート5G導入時にはそれらを共通して利用可能にすべきだとも提言する。
中編は、Wi-Fiの新しい規格「Wi-Fi 6E」とプライベート5Gが、モノのインターネット(IoT)の視点ではどのような違いがあるのかを解説する。
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