レース場に「Wi-Fi 6」が必須だったのはなぜ? ファン12万人向けの無線LANWi-Fi 6時代のモータースポーツ観戦【前編】

モータースポーツ統括団体NASCARは、観客のために5カ所のカーレース場に無線LAN規格「Wi-Fi 6」のネットワークを導入した。観客が帯域幅の広いネットワークを欲する理由とは。

2023年07月18日 07時15分 公開
[Joe O’HalloranTechTarget]

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 ネットワーク機器ベンダーのExtreme Networksは2023年2月16日(米国時間)、米国のモータースポーツ統括団体NASCAR(National Association for Stock Car Auto Racing)が統括する5つのカーレース場に、無線LAN規格「Wi-Fi 6」のネットワークを導入したと発表した。導入に当たっては、通信事業者Verizon Communications傘下でネットワークインテグレーションを担うVerizon Businessの協力を得た。

 NASCARのカーレース場の中には、地方にあるものは近年までWi-Fi の提供さえしていなかった場所が幾つかあるという。なぜカーレース場にWi-Fi 6を導入したのか。

最大12万5000人に「Wi-Fi 6」を提供 その理由とは?

 NASCARが今回Wi-Fi 6を導入したカーレース場は、米国で有数の規模だ。例えば、デイトナインターナショナルスピードウェイ(Daytona International Speedway)は、全長約2.5マイル(約4キロ)のレースコースを擁する。

 デイトナインターナショナルスピードウェイの屋内外にWi-Fi 6のネットワークを配備するためには、約2100個の無線LANアクセスポイントが必要だった。今回の導入プロジェクトにより、NASCARは5つのカーレース場の合計で、最大12万5000人に同時に無線LANを提供可能になった。

 Wi-Fi 6を導入した背景には、観客の観戦方法が変わってきたことがある。観客がネットワークを使う目的は、オンラインでの売店利用やソーシャルメディアへの接続に限らない。ドライバーの映像や音声をリアルタイムでストリーミングする。Extreme Networksによれば、Wi-Fi 6であれば映像や音声のリアルタイムストリーミングに必要な帯域幅(通信路容量)を確保できるという。


 後編は、Wi-Fi 6の導入によってカーレース場の観客とITチームにどのような変化が起こったのかを解説する。

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