クラウドベンダーAmazon Web Services(AWS)は2023年第1四半期(1月〜3月期)の決算を発表。その成長に陰りが見えた。同社はこの状況について、どのように考えているのか。
厳しい経済状況が続く中で、ユーザー企業はIT支出の見直しやコストの抑制を重視している。その動きは、クラウドベンダーAmazon Web Services(AWS)の業績にも影響を及ぼした。クラウドサービスの今後について、同社はどう考えるのか。
AWSの2023年第1四半期(1月〜3月)の業績は、売上高が約214億ドルで、前年同期比では16%の増加だった。この売上高成長率は、前年同期の37%から大幅に減少した形だ。営業利益は約51億ドルで、前年同期の約65億ドルから減少した。
AWSのクラウドサービス事業を含めたAmazon.comの2023年第1四半期(1月〜3月)の業績は、売上高が約1274億ドルで、前年同期比9%の増加だった。営業利益は約48億ドルで、前年同期の約37億ドルを上回った。
クラウドサービス事業の成長が鈍化した格好だが、Amazon.comのCEOアンディ・ジャシー氏は悲観的ではない。「世界のIT支出の大半はオンプレミスに関連するものだ」と前置きした上で、状況は変化しつつあり、クラウドサービスがIT支出に占める割合は今後増加するとジャシー氏は予測する。「AWSはクラウドサービスの刷新を迅速かつ着実に進めており、AWSへのアプリケーション移行の流れは堅調だ」(同氏)
景気減退の影響が出る中で、AWSはユーザー企業のコスト最適化を支援するだけでなく、自社に対しても同様の取り組みを実施する。Amazon.comは全社的に約9000人の人員削減を実施する方針を明らかにしており、この対象部門にはAWSも含まれる。
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