従業員が常時ネットワークに接続するようになり、ITインフラの安定性やパフォーマンスが企業の成長において一段と重要になっている。建材メーカーのEtexが取り組んだネットワークの改善内容とは。
世界各国に生産拠点を持つ建材メーカーEtexは、ネットワークを可視化する必要に迫られていた。従業員は各拠点から全社共通アプリケーションに継続的に接続する必要があるので、ビジネスの成否は生産工程の中断を回避できるかどうかに左右される。同社が理想のネットワークを手に入れるために取り組んだことは何だったのか。
EtexはネットワークサービスプロパイダーGTT Communicationsの協力を得て、自社WAN(ワイドエリアネットワーク)を刷新した。具体的に改善したのは、データや音声の復元力や信頼性、セキュリティなどだ。同社が導入した主な製品・サービスは以下の通り。
これらの導入により、利用可能な帯域幅(通信路容量)が50%増え、ネットワーク関係のインシデント数が60%減少した。ネットワーク全体の可視性は、SD-WANの管理ツールを利用することで改善した。
ネットワークを可視化できなければ、IT部門はトラブル時の問題の特定や修復を迅速に実施できず、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みは頓挫してしまう可能性がある。ITインフラの管理が不十分だと、誰も望まないコストが生じ、企業が負担できないほどの金額に達する可能性がある。
技術がビジネスの妨げになってはならない。企業は従業員が創造力を発揮して革新的になり、生産的になれるITインフラを用意すべきだ。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
分散環境におけるアプリケーションのパフォーマンスを高めることは多くの企業で課題となっているが、従来のSD-WANによるアプリケーションの識別/回線振り分けは、運用負荷の高さが課題だった。これを解決する、次世代のアプローチとは?
多店舗/多拠点企業のネットワーク担当者216人を対象とした調査により、「SaaSへのアクセスなどネットワーク利用に不便なことや制限が多い」などの課題が浮き彫りになった。これらの課題を解消し、再構築を成功に導く方法を探る。
複数の店舗や拠点を擁する企業にとって、電子決済の通信エラー、本部と拠点の間でのWeb会議品質の低下といったネットワーク課題は、事業運営に深刻な問題をもたらしかねない。よくある8つの問題と、その解決策を探る。
代表的なセキュリティツールとして活用されてきたファイアウォールとVPNだが、今では、サイバー攻撃の被害を拡大させる要因となってしまった。その4つの理由を解説するとともに、現状のセキュリティ課題を一掃する方法を解説する。
顧客や従業員のエクスペリエンスを向上させるとともに、インベーションを促進するには「アジリティ」の強化が鍵となる。しかし昨今、組織のネットワークは複雑化が著しく、アジリティの確保すら難しい。そこで求められるのが「簡素化」だ。
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。