スマートフォンやタブレットをホットスポットにするテザリング機能は便利だが、注意すべき点もある。具体的な利用方法と併せて解説する。
スマートフォンやタブレットといったデバイスの「テザリング」機能を利用することで、デバイスをモバイルホットスポットにすることができる。モバイルホットスポットは便利だが、同じくインターネット接続のために使える無線LANとは異なり、テザリングをするなら幾つか注意すべき点がある。
企業が従業員にモバイルホットスポットの利用を許可する場合は、セキュリティやデータ通信によるコストなどを管理する必要がある。加えて、利用している通信事業者のプランにも注意を払わなければならない。
モバイル回線を提供する通信事業者のプランによっては、モバイルホットスポットを利用できないことがある。通信事業者のAT&TとT-Mobileは基本的にテザリングを許可しているが、一定のデータ通信量を超えると、通信速度に制限が掛かることがある。Verizon Communicationsの一部プランはモバイルホットスポットの利用に追加料金が必要となる。ユーザーは、自身が利用する通信事業者のカスタマーポータルにアクセスすれば、必要に応じてデバイスをホットスポットとして利用できるようプランをアップグレードできる可能性がある。
自社のモバイルデバイス管理(MDM)ポリシーによっては、ユーザーが使用するモバイルホットスポットを自身で設定、構成する十分な権限が与えられていないことがある。その場合は自社の管理者に連絡して機能の開放を要請しなければならないだろう。
iPhoneでモバイルホットスポットを手作業で設定するには、「設定」「インターネット共有」の順に移動する(画面1)。次に「ほかの人の接続を許可」を選択する。この画面には、ホットスポットのパスワードを変更するオプションもある。
Android搭載スマートフォンでモバイルホットスポットを手作業で設定するには、「設定」「ネットワークとインターネット」「アクセスポイントとテザリング」の順に移動する(画面2)。この設定の場所は、Androidのバージョンによって異なる可能性がある。次に「Wi-Fiアクセスポイント」をタップして、「ON」に切り替える。この画面には、セキュリティを強化するためにパスワードを設定するオプションもある。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
ファイザーのコンテンツサプライチェーン変革 “コロナ禍で世界を救った”経験はどう生かされたのか?
新型コロナウイルスワクチンをいち早く完成させた製薬会社は、コンテンツサプライチェー...
企業の生成AI活用 なぜ日本は米国に追い抜かれたのか?
PwC Japanグループは日米両国で実施した「生成AIに関する実態調査」を基に、日本企業と米...
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2024年10月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...