ネットワークは規模や用途によってさまざまな種類に分類される。特に広い範囲のネットワーク接続を指す「WAN」と「GAN」について詳しく見ていこう。
ITの根幹を支えるネットワークは、コンピュータ同士を接続し、情報をやりとりする仕組みだ。その種類は多様であり、ネットワーク担当者はそれぞれの用途に合わせた設計や管理が必要となる。「WAN」(ワイドエリアネットワーク)と「GAN」(グローバルエリアネットワーク)を解説する。
WANは広域通信網という意味で、都市や国といった広い範囲にわたって複数のネットワークを接続する仕組みのことだ。定義上は地球上のいかなる場所にも拡張する。例えば、ニューヨークにオフィスを構える企業が同じWAN内でロンドン支社のLANにあるデータにアクセス可能だ。WAN内のどの拠点の従業員も、社内のデータ、ファイル、アプリケーションにアクセスして相互にコミュニケーションを取ることができる。
WANの主な特徴は以下の通りだ。
WANの主なユースケースは以下の通りだ。
現在、明確なGANの定義はないが、衛星通信を利用して世界各国をカバーするネットワークをGANと呼ぶことがある。WANとGANの主な違いはそれぞれのネットワークに意図される範囲にある。WANは地理的に分散するLANを相互接続するのに対し、GANは地球全体をカバーできるように設計されている。
GANの主な特徴は以下の通りだ。
GANの主なユースケースは以下の通りだ。
次回はクラウドネットワークについて紹介する。
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