ネットワークはその規模や目的によって複数の種類がある。大学などで使われる「CAN」と都市などが利用する「MAN」についてそれぞれの特徴を解説する。
ITにおけるネットワークはコンピュータ同士を接続する仕組みの総称だ。その規模や範囲によってさまざまな種類があり、それぞれに特徴や用途が異なる。ネットワーク担当者は多様なネットワークを理解することで、適切に運用管理ができる。「CAN」(キャンパスネットワーク)と「MAN」(メトロポリタンネットワーク)を解説する。
CANは、大学や企業などの敷地内に複数の建物がある場合に、それらの建物間をつなぐネットワークだ。キャンパス内の各建物にあるLANが相互接続したものを指す。
後述するMANに比べて小規模なネットワークであり、キャンパスを運営する組織が全てのネットワーク機器やインフラを所有して運用することもある。
通常、CANとインターネットはつながっている。ネットワーク担当者は無線LANのホットスポットをキャンパス内に構築することで、エンドユーザーにインターネットアクセスを提供することができる。
CANの主なユースケースは以下の通りだ。
メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)は都市や市区町村といった広範囲な地域をカバーするネットワークだ。LANがオフィスビル内など限られた範囲をカバーするのに対し、MANは都市全体を一つのネットワークでつなぐ。複数の自治体のネットワークを相互接続した場合もMANと呼ぶ。
MANではLANと同様、有線または無線によるさまざまな接続手段を選択できる。光ファイバー、イーサネットケーブル、Wi-Fi、携帯電話回線などがその例だ。
MANの主なメリットは以下の通りだ。
MANは都市に接続を提供することで、スマートシティーに必要な要素を実現する。主なユースケースは以下の通りだ。
次回は「WAN」(ワイドエリアネットワーク)と「GAN」(グローバルエリアネットワーク)を紹介する。
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