OpenDNSを企業で利用する方法「Google Public DNS」より多機能

幅広く利用されるDNS解決サービス「OpenDNS」は、コンテンツフィルタリングとフィッシング防止というセキュリティ機能を持っている。OpenDNSを利用して企業のセキュリティを改善する方法を見ていく。

2010年01月26日 07時30分 公開
[Michael Cobb,TechTarget]

 新しいセキュリティアプライアンスのセットアップや社内のユーザーのマシンにセキュリティソフトウェアを配備するというのは時間のかかる作業だ。しかしセキュリティを強化するだけでなく、インターネット利用環境を改善する無償のサービスも存在する。「OpenDNS」がそれだ。OpenDNSは素早く簡単にセットアップでき、Web利用の安全性を高めるとともに、Webページを読み込む時間を短縮する。Webコンテンツへのユーザーアクセスをコントロールし、ユーザーをフィッシング攻撃から守る役割を担うネットワーク管理者にとって、OpenDNSは迅速な解決策を提供してくれる頼もしいサービスである。

 DNS(Domain Name System)はインターネットに不可欠なコンポーネントであり、人間が覚えやすいコンピュータの名前をIPアドレスに変換する。例えば、「www.google.com」を「66.102.9.104」に変換するといった具合だ。大抵のネットワークは、それぞれのISPによって割り当てられたDNSサーバを利用するか、もしくはルートサーバを直接参照する。

 OpenDNSは、家庭ユーザーから大企業のネットワークに至るまで誰でもISPのサービスの代替として利用できるDNS解決サービスだ。企業はISPから提供されるDNSサーバを使う代わりに、OpenDNSが提供するDNSサーバを参照するだけでよい。OpenDNSは2006年7月にサービスを開始し、2009年には24時間で100億以上のクエリを処理するという大記録を打ち立てた。では、OpenDNSを利用して企業のセキュリティを改善する方法を見ていくことにしよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。

news136.png

ジェンダーレス消費の実態 男性向けメイクアップ需要が伸長
男性の間で美容に関する意識が高まりを見せています。カタリナ マーケティング ジャパン...