「OBIC7」が自社開発、自社導入にこだわる理由ERP製品カタログ【第3回】オービック

国産ERPパッケージの代表格の1つである統合型ERP「OBIC7」。その特徴は機能に加えて、自社開発、自社導入によって蓄積した業務ノウハウだという。IFRSへの対応を含めて担当者に聞いた。

2010年09月21日 08時00分 公開
[吉村哲樹]

 オービックが提供する統合業務ソフトウェア「OBIC7」(オービックセブン)は、1997年に初代バージョンがリリースされて以来、2010年3月末までに出荷累計ライセンス数が8000を数える、国産ERPパッケージの代表格の1つである。会計・経理分野を中心に人事、給与、販売、生産と企業の基幹業務を幅広くカバーするとともに、同社の最大の強みであるシステム構築(SI)のスキルを武器に、業種を問わず中堅規模以上のさまざまな国内企業に導入されている。

 また同社は、内部統制やIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)といった、国内企業が現在直面している新たな課題にもいち早く対応し、ソリューションを提供しているという。本稿では、同社の製品の特徴を紹介するとともに、特にIFRSを中心とした、今日の企業を取り巻く新たな外的要因に対する同社の取り組みについても紹介する。

全体最適と部分最適のどちらにも対応する「統合型」ERP

 「OBIC7の特徴を一言で言うと、『統合型』と表現できる」。オービックのソリューション推進本部 部長の中村光徳氏は、同社の製品の特徴をこのように説明する。 OBIC7の製品ラインアップは、会計・経理を担う「会計情報システム」を中核に据え、「人事情報システム」「給与情報システム」「販売情報システム」「経営分析システム」「生産情報システム」「就業情報システム」という各業務系システムが協調しながら動作する構成になっている。

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