Microsoftが情報を出し渋るWindows 8搭載タブレットはiPadの対抗馬となるのか? Windowsならではの課題と共にその可能性を探る。
徐々に始まった米AppleのiPadの企業導入は今や破竹の勢いとなり、IT管理者は数千台のPCにインストールされているWindowsアプリケーションとiPadとの将来的な互換性を考えなければならなくなった。
米Microsoftが広大な開発者エコシステムに働き掛けてアプリケーションの移植を促す戦略を打ち出すことで、iPadでもWindowsのアプリケーションがシームレスに使えるようになりさえすれば、IT担当者は枕を高くして寝られるかもしれない。
実際、Microsoftはこのための戦略的なアプローチとしてある策を講じている。具体的には、次期OSのWindows 8をARMプロセッサに移植することだ(関連記事:Microsoft、ARMのサポートとタブレット計画でiPadに対抗)。ARMプロセッサは、AppleのiPadも含め、現在最も売れているタブレットPCのほとんどに搭載されている。
しかし、最も忠節なWindows開発者であっても、実際にこの戦略を実行するのは難しいだろう。理由の1つとして、Windows 7以前のバージョンは、米Intelのx86アーキテクチャとのつながりが強いことが挙げられる。つまり、Windows 8やタブレット端末に組み込まれたタッチ操作がメインの機能を、x86ベースのアプリケーションで、ある程度利用しなければならない。そうでないと、移植しても受け入れられる確率は格段に低くなる。
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