賛否両論を呼んだWindows 8に市場ニーズを反映し、さまざまな改善点を盛り込んだWindows 8.1 Preview。だが、そのリリースの背景には改善点だけではなく、今後の業務インフラ整備のための鍵が隠されている。
情シスの社内プレゼンス向上に役立つコンテンツを新規書き起こしでお届けするPDFコンテンツ「TechTargetジャパン プレミアム」。その第8弾となる『8.1 Previewで問い直す、Windowsトレンドと今、情シスが持つべき着眼点』をTechTarget ホワイトペーパーダウンロードセンターから無償でダウンロード提供している。ぜひご活用いただきたい。
タイル型のタッチインタフェース、スタートボタンの消失など、ユーザーインタフェースやアーキテクチャが大きく変わったことで市場に賛否両論をもたらしたWindows 8。2013年6月27日、8へのフィードバックを反映させたWindows 8.1 Previewが公開され、再び市場の関心が高まっている。一方で、米MicrosoftのCEO スティーブ・バルマー氏は「高速リリースサイクルをWindowsにも適用する」方針を発表。モバイル市場における競争力確保が背景にあるといわれているが、企業ユーザーの間では、OSの頻繁なバージョンアップに伴うコスト、リスクが懸念されているようだ。
長年の間、多くの企業でビジネスの遂行環境となってきたWindows。バージョン8.1の登場をはじめ、XPからの移行問題、モバイル利用によるWindows以外のOSの浸透、リリースサイクル短縮化など、今、業務環境=OSはあらゆる変化にさらされている。今後、ビジネスの進展を安定的・継続的に支え続ける上で、情報システム部門としては何に留意し、どのような展開を考えておけばよいのだろうか?
情シスの社内プレゼンス向上に役立つコンテンツを無償ダウンロード提供する「TechTargetジャパン プレミアム」。その第8弾となる『8.1 Previewで問い直す、Windowsトレンドと今、情シスが持つべき着眼点』では、ガートナー ジャパン リサーチ IT インフラストラクチャ&セキュリティ シニアアナリストの針生恵理氏にインタビュー。Windows 8.1 Previewの話題をきっかけに、Windowsを取り巻く状況を整理するとともに、タブレットOSの使い分けなど、マルチデバイス化の話題を中心に今、検討すべき施策の考え方を探った。
特に注目すべきは、Windows 8.1 Previewの8からの改善点だけを見据えていても、クライアント環境の安定運用・改善への方策は見えてこないという指摘だ。針生氏は、企業間で今後が懸念されているWindowsリリースサイクル短縮化というMicrosoftの意思決定の背景にある“3つのトレンド”を挙げ、そこに情報システム部門が考えるべきテーマが隠れていることを説く。
では“3つのトレンド”とは何か? 1つ目はグローバルではWindows依存アプリケーションの比率が急速に下がる傾向にあること。2つ目はWeb/クラウドベースのアプリケーションが増えつつあること。3つ目は競争力強化のために、多くの企業でiOS、Androidなどを搭載したマルチデバイスの浸透が進んでいることだ。針生氏は、どの実行環境でも動作するOSニュートラルなアプリケーションやWindows以外のOSが浸透しつつある点で、Windowsのリリースサイクルが早くなっても「それを受け入れる土壌はある」と解説する。
一方、日本企業はどうか? アプリケーションは依然としてWindowsに依存したものが多く、中でもカスタマイズしたアプリケーションや自社開発アプリケーションの比率は、グローバルでは約3割であるのに対し、日本では約6割といわれている。マルチデバイス化も進みつつあるが、まだ情報共有やカタログ閲覧など限定的な使い方が中心だ。エンドユーザーの業務環境を取り巻くグローバルのトレンドに対し、これらが意味することとは果たして何か?
針生氏は、企業観点で見たWindows 8.1 Previewの評価をはじめ、現在のWindowsトレンド、クライアント環境におけるグローバルの傾向を解説。タブレットOSの使い分けなど、マルチデバイス化のポイントにも触れながら、市場を勝ち抜けるビジネス環境構築の考え方を具体的に掘り下げていく。Windowsといえば「新機能」や「移行問題」といった話題が多いが、今目の前にあるテーマの一歩先まで見据えて、経営に寄与する糸口を探ってみてはいかがだろうか。
2012 年10 月に発表され、市場の賛否両論を呼んだWindows 8。その最初のサービスパックの位置付けとなるWindows 8.1は企業にどのようなインパクトをもたらすのか。今あらためてWindowsを取り巻く環境を整理し、今後あるべき業務環境のポイントを探る。
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