ネットもリアルも「無印良品」 消費者の心をつかむ良品計画のO2O施策とは140万人が使うモバイルアプリで顧客の流れを把握

無印良品を展開する良品計画では、モバイルアプリを中核として、ネットストアと実店舗を結ぶ、O2Oの仕組みを構築。ネットとリアルで相互に送客し合う環境や、よりパーソナルなマーケティングを可能にしている。

2014年05月01日 08時00分 公開
[藤本和彦,TechTargetジャパン]

 良品計画は、生活雑貨店「無印良品」を国内外に約640店舗展開する小売業者。2014年2月期の時点で、営業収益は1787億円、従業員数はパートタイム社員も含め5728人となっている。主に衣料品や家具、雑貨、日用品、食品などのオリジナル商品を販売し、老若男女を問わず、多くの人から人気を集めている。最近でも、同社の「体にフィットするソファ」がインターネットのまとめサイトに掲載され、大きな注目を集めていた。

 無印良品を中心とした専門店事業を運営する同社だが、2000年にはネットショッピングサイト「無印良品ネットストア」をスタート。インターネット黎明期からネットビジネスに積極的に取り組んできた。現在、7000点以上の商品を販売、ネットストアの全登録会員数は430万人以上、平均して毎日11万人超の利用者が同サイトを訪問しているという。

 2013年5月にはスマートフォンアプリ「MUJI passport」の配布を開始。会員数は140万人(2014年3月時点)に及ぶ。近年では、MUJI passportをネットとリアルの橋渡し役として、O2O(Online to Offline)サービスの展開に力を入れている。

MUJI passportでネットとリアルの融合を目指す

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