教育関係者の関心が高まりつつある「ラーニングアナリティクス」。そもそもラーニングアナリティクスとは何か。注目の背景には何があるのか。詳しく解説する。
学習者の学習履歴や行動履歴といった大量のデータである「教育ビッグデータ」を分析し、学習や指導に役立つ情報を得る。そんな「ラーニングアナリティクス」に関する話題がここ最近、教育関係者の間で挙がるようになりました。最近では「eラーニングアワードフォーラム」「教育ITソリューションEXPO」といった主要な教育IT系イベントでの出展内容や講演内容のあちこちに、「教育ビッグデータ」「ラーニングアナリティクス」といった用語が踊っています。2015年5月5日付の朝日新聞朝刊が教育ビッグデータの特集記事を組むなど、教育関係者だけでなく世間一般にも関心が広がりつつあるようです。
国が主導するIT政策を見ると、総務省が2014年度から3年計画で進めている教育分野のIT政策「先導的教育システム実証事業」において、ビッグデータ分析、つまりラーニングアナリティクスが重要な位置を占めています。例えば教育システムに記録された膨大な学習データを分析し、学習者一人一人に合った最適な学習教材を提供することで、きめ細かな指導の実現を目指しています。さらには学習履歴を分析・解析する領域からの新規ビジネス創出も見込んでおり、国としてもラーニングアナリティクスにかける並々ならぬ期待や、ラーニングアナリティクスへの取り組みを推進する姿勢が見て取れます。
教育ビッグデータを分析し、学ぶ人と教える人双方にとっての利便性を高め、学習効果を最大限発揮できる学びのメソッドを模索するラーニングアナリティクス。既に概念や研究テーマという枠を飛び越え、実際の教育現場での採用も進みつつあります。この連載では、そんなラーニングアナリティクスの概要や仕組み、今後の展開について解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
サイバー攻撃の脅威から自社を守るには、従業員のセキュリティ教育を効率的・効果的に行い、一人一人の意識を向上させることが重要だ。その実践を“自動化”でサポートするサービスを取り上げ、機能や特徴を紹介する。
技術系キャリアを検討する女子生徒は増加傾向にあるものの、全体的に見た割合は十分ではない。IT分野が女子生徒から敬遠されてしまう理由とは。
オンライン教育の導入により、教育機関はさまざまな場所に存在する学習者の主体的な学習を促し、評価する必要に迫られた。その有力な手段となり得るデータ分析の取り組みを事例と共に紹介する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を契機にオンライン教育が普及した。これに伴い、教育活動で収集するデータの分析や活用に教育機関が頭を悩ませている実態が浮き彫りになった。
学生や教職員など多様な立場の人が関わる大学で、誰もが満足するIT製品・サービスを導入するのは至難の業だ。テネシー大学の事例から5つのこつを紹介する。
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。